{{ message }}

{{ message }}

既にメンバー登録済みの方


まだメンバー登録されてない方はこちらから登録!

ブラジリアンワックスで永久脱毛はあり得る? トラブルの可能性は?

医療脱毛 (その他(脱毛))

解説 口コミ広場編集部
監修 橋本健太郎 医師

公開日:2018/12/19


ムダ毛の処理方法には様々な方法がありますが、素早く綺麗にムダ毛をなくすのなら、ブラジリアンワックスという方法もあります。最近では、ブラジリアンワックス専門店も増え、この脱毛方法はどんどん私たちにとって身近な存在となっています。
しかし、ブラジリアンワックスはメリットもあればデメリットもある方法であるため、施術を受ける際には少々注意が必要です。

監修 橋本健太郎

静岡美容外科橋本クリニック 院長

2004年  日本大学医学部卒業 医師免許取得
     同大学で麻酔科医として勤務
2004年~ 日本大学病院勤務
     以後、美容外科医、形成外科医として経験を積む
2008年  南青山クリニック院長 就任
2010年  銀座アテナクリニック本院開設
2016年  静岡美容外科 橋本クリニック開設

ブラジリアンワックスってどんな脱毛方法?

ブラジリアンワックスとは基本的にはVIOラインをワックスで脱毛する方法で、もともとはカーニバルなどの際に露出が多いTバックを身に着ける機会などがあるブラジル人女性が、ムダ毛を綺麗に除去するために行っている脱毛方法に由来したムダ毛の処理方法です。

本来はVIOラインに特化した脱毛方法がブラジリアンワックスでしたが、現在ではVIOラインに限らず、身体のあらゆる部位の脱毛にも対応した専門店が増えています。最近では鼻毛のワックス脱毛を専門的に行う店なども登場し、ワックスを使った脱毛は女性だけではなく男性が身だしなみを整える手段としても一般的になってきているのではないでしょうか。

では、ブラジリアンワックスのメリットやデメリットはどのような点にあるのでしょうか?


ブラジリアンワックスによる除毛のメリット

ブラジリアンワックスは、専用ワックスを脱毛したい部分に塗り、乾いたら一気に剥がすという方法です。つまり、脱毛を希望する部分にムダ毛があれば、毛質に捉われずその場でムダ毛をなくすことができるということです。

毛をワックスに張り付けて引っこ抜くというとガムテープなどで毛を抜くような方法も思い浮かびますが、ワックスでガッチリと毛を掴んで引き抜く事でムダ毛の処理が綺麗に行いやすく、また毛を引き抜く際のブレなどが少ないため、単純な毛抜きと比べて痛みもやや軽減されるというメリットがあります。


また、ブラジリアンワックスは1度の施術で広範囲に対応することができますので、下腹部や背中など、サロンやクリニックの脱毛では時間がかかる部位でも短時間で処理できるというメリットもあります。


ブラジリアンワックスで一番人気の部位はやはりVIOラインですが、粘膜の多いVIOについては除毛クリームなどが利用できず、またシェービングでの自己処理は大変かつすぐにまた伸びてしまうという点があり、ワックスでキレイにムダ毛を処理できるブラジリアンワックスが人気になっているという一面もあります。


デメリット

ブラジリアンワックスの最も大きなデメリットは、ワックスを剥がす際に強い痛みを伴う可能性があるということです。一度に広範囲の脱毛を行えることから痛みを感じる回数などは減少しますし、ヘタな毛抜き方法よりは痛みが軽減されますが、それでも特にVIOラインなどの毛穴が密集している部位では、一気に大量のムダ毛が引き抜かれることになりますので、強い痛みを伴う可能性が高いといえるでしょう。


また、ブラジリアンワックスを含め毛抜きによるムダ毛処理に共通するデメリットではありますが、ムダ毛処理後の毛穴にダメージが残りやすく、埋没毛のようなトラブルが引き起こされやすいというのもデメリットです。

特に、ブラジリアンワックスでは毛と一緒に角質もある程度剥がしてしまう方法であるため、施術後は肌のバリア機能が低下し、乾燥やニキビなどの肌トラブルも発生しやすくなります。

肌を綺麗に保つという点ではブラジリアンワックスは推奨できない方法ですので、どうしてもすぐにムダ毛を無くす必要があるとう場合に利用するイメージが良いのではないでしょうか。


ブラジリアンワックスで永久脱毛はできる?

毛抜きを繰り返すと少し毛が薄くなる事があると言うように、ブラジリアンワックスを繰り返し行うことでムダ毛の成長力が弱まることは可能性が全くないとは言えませんが、ブラジリアンワックスでは基本的に毛根組織を破壊することはできないため、永久脱毛はできません。

永久脱毛の効果が何故発揮されないかを詳しく紹介するため、まずはクリニックの医療脱毛と、エステサロンで行われているフラッシュ脱毛について簡単にご紹介します。

医療レーザー脱毛とは?

レーザーを照射する事で、毛の成長を行う毛根部分の組織を破壊する方法で、永久脱毛に分類されます。

ちなみに、この毛根組織を破壊すること自体が医療行為であるため、永久脱毛はクリニックでしか行うことができません。


なぜレーザーによって毛根組織が破壊できるかというと、医療レーザー脱毛で利用されるレーザーは黒い色に反応して熱を発生するという作用があり、ムダ毛がある部分にむけてレーザーが照射される事で、まずムダ毛に非常に高い熱が蓄積されます。

この時の熱は200度にもなるとされていて、この毛に蓄積された熱は、すぐに周囲の細胞に移動、分散して発散される事になります。この熱の移動によって、毛根部分の細胞には強い熱刺激が加わり、細胞が破壊されるのです。


毛根組織は毛の育成を行っている細胞ですので、この部分が破壊されてしまえばその毛穴では毛が成長する事はなくなります。これがレーザーによる永久脱毛の仕組みです。


ちなみに、永久脱毛の定義は、「最終脱毛日の1カ月後の毛の再生率が20%以下」となっていますので、永久脱毛に分類されてはいても、ムダ毛の再生率はゼロ%ではありません。これはムダ毛に蓄積した熱が十分でない場合など、毛根組織が破壊しきれない場合には再度毛が成長してきてしまうためです。

しかし、毛根組織が破壊されてしまえば、その後にそれが元の状態に戻ることはほぼないと考えられますので、一度の施術で破壊しきれなくても何度か繰り返し行ったり、徐々にレーザーのパワーを上げて行くことで全ての毛の永久脱毛を行う事ができます。


フラッシュ脱毛とは?

IPL(インテンス・パルス・ライト)などのライトを毛根組織に照射して、ムダ毛の成長力を弱める方法です。

この方法は基本的には医療レーザー脱毛と同じ仕組みで、光によって毛に熱を与え、その熱で毛根組織にダメージを与えていくというものになっています。

ただし、エステサロンではそもそも医療行為である永久脱毛が行えない事や、レーザーではなく光の場合、照射によって肌にも刺激が加わりやすいという点から出力される光のパワーが弱く、永久脱毛の効果が発揮される事はありません。

毛に蓄積される温度は最大でも60度程といわれ、この熱で毛根組織を多少弱らせる事で、繰り返し行っていけば毛が生える速度を遅くしたり、毛を細く目立ちにくくしていくという事は可能とされています。


ブラジリアンワックスで毛根組織を弱める事ができるかどうか

前述のように、ブラジリアンワックスによる除毛は毛根組織を完全に破壊する永久脱毛の効果を得る事は出来ません。

しかし、場合によっては多少毛根組織を弱らせ、毛の成長を弱めるという可能性はあります。


その理由として、ブラジリアンワックスによって毛を引き抜く際には、毛が繋がっている毛根組織が引っ張られてダメージを受ける事や、毛穴内部でのバリア機能低下によって炎症が引き起こされれば、菌による刺激などによって毛根組織がダメージを受ける可能性があるためです。

深い傷を負った場所では毛が生えてこなくなるように、ブラジリアンワックスで肌が強いダメージを受ける事があれば、その部分の毛が弱ったりする可能性は考えられます。


ただし、これを良い事とするかは別問題で、肌に不要なダメージを与えるという事は肌を綺麗に保つという目的からは大きなズレがあります。

ムダ毛を無くすだけではなく、肌をきれいな状態で保ってこその脱毛ですので、ムダ毛の成長を抑えるかわりに肌がボロボロになっては意味がありません。

このことからも、良好な肌状態を保ちながら脱毛が叶うことを期待してブラジリアンワックスを受けるのはやめておいた方がいいと言えるでしょう。


知っておきたいワックス脱毛のリスク

ブラジリアンワックスの施術にはいくつかのリスクを伴います。ブラジリアンワックスによるムダ毛処理をご希望の方は、メリットの部分だけを見るのではなく、リスクについても事前に確認しておくことをおすすめします。


まず、前述のようにブラジリアンワックスは健康なムダ毛を無理やり抜く方法であるため、毛穴やその周辺組織にかかる負荷が大きいというリスクがあります。このように大きな負荷が一気にかかると、施術後には毛穴が赤く腫れたり、開きが気になったりすることがあります。

毛穴の炎症などが悪化してしまうと、場合によっては真皮層など深い部分にまでダメージが及び、しっかりとターンオーバーが行われない肌質や、クレーターなどの毛穴トラブルに発展する可能性もあります。


さらに、大きな負荷をかけ続けると、腫れた皮膚が毛穴表面を塞いでしまうことがあります。毛穴が塞がれるだけであれば時間経過とともに解消しますが、この塞がった毛穴内部でムダ毛が成長し続けると、毛穴内部をムダ毛が黒く覆いつくし、毛が肌内部に触れる刺激で強い痒みなどを感じやすくなります。

この状態は埋没毛と呼ばれ、皮下でムダ毛が成長し続けると、表面から黒いムダ毛が透けて見えて目立つこともあります。


また、ワックスを剥がす際には表皮の角質層の一部も剥がれる可能性が高いため、角質層といっしょに肌のバリア機能が失われ、一時的な肌荒れや乾燥肌が起こることがあります。このような肌荒れは施術後の保湿である程度まで防ぐことができますが、このようなリスクを伴うということは知っておくべきでしょう。


永久脱毛ならクリニックへ!

ブラジリアンワックスには、その場でムダ毛をなくすことができ、1回の施術で素早く広範囲のムダ毛に対応できるというメリットがあります。

しかし、永久脱毛ではない上に、肌荒れや埋没毛などのリスクを伴います。ブラジリアンワックスを受けたからといって、必ずこのような肌トラブルが起こるということではありませんが、その可能性がある以上、慎重に検討すべきでしょう。


また、ブラジリアンワックスを受け続けてムダ毛が産毛のような状態になって目立たなくなったという方も確かに存在はしていますが、すべての方がそうなるわけではありません。一時的な脱毛であればブラジリアンワックスでも対応できますが、永久脱毛をお望みなのであれば、確実に永久脱毛効果のある医療レーザー脱毛を検討してみてはいかがでしょうか。

ドクター相談室


ドクター相談室

美のお悩みを直接ドクターに相談できます!
696人のドクター陣が72,457件以上のお悩みに回答しています。