埋没法の後に化粧を開始できるまでの経過と注意点
目・二重整形 (二重埋没法)
公開日:2019/02/21
しかし、プチ整形とは言え、瞼に針と糸を通す作業が必要になり、どうしても多少の傷や腫れなどが生じてしまうことも事実です。これらの症状は早ければ3日程度で回復するとされていますが、日常生活への影響が皆無とは言い切れません。とくに女性にとって化粧に制限がかかることは大きな影響かもしれません。
そこで今回は、二重整形の埋没法を受けた後に化粧を再開できるまでの流れや、化粧をする際の注意点などについて解説します。また、合わせて埋没法の特徴についても理解するようにしましょう。
二重まぶた整形の埋没法とは?
二重整形の埋没法とは、瞼と結膜や筋肉を糸で固定して二重のラインを作り出す方法です。あらかじめカウンセリングの段階で決めておいた二重のラインに沿うようにして固定するため、自分好みの二重を作れることが魅力とされています。
アイプチなどのメイクによって作った二重まぶたとは異なり、まぶたの内側から、生まれつきの二重まぶたと近い構造を疑似的に作る事ができるため、二重まぶたの形状がより自然で、ばれにくいというのも大きなメリット。また毎日のメイク時間が短縮できるなどのメリットもあります。
埋没法の手術には医療用の極細針と医療用の糸が使用され、とくに近年ではこれらの医療器材の進化によって傷跡や腫れ、赤みなどの影響が最小限に抑えられるように工夫されています。また、大手医療機関を中心にして独自の埋没法が開発され、術後の影響を減らしながらも二重まぶたがより確実に長期間持続するように進化しています。
埋没法は時間や料金の面でも手軽でありながら、効果の持続期間も長く、なによりも目元の印象を大きく変えられることからプチ整形のなかでも最も人気がある施術法と言えるでしょう。
埋没法による術後の主な影響
手軽で人気がある埋没法ですが、医師による施術が必要な医療行為であることには違いありません。埋没法ではメスを使わないことが売りとされていますが、実際には糸の結び目を固定するためにまぶたの皮膚や毛細血管に傷がつくため、どんなに上手に手術が行われたとしても、腫れなど以下のような生活への支障が発生する事は避けられません。
- 腫れや浮腫み
- 内出血
- 傷口の炎症
- 化粧の制限
- 運動の制限
- 飲酒や刺激物の制限など
いくら手軽なプチ整形と言えども、これらの諸症状や制限が解消されるまでは日常生活へ支障があることを理解しておく必要があります。医師によっては過度な制限は不要とすることもありますが、これらの症状などには個人差があるため一概には言い切れません。
埋没法後にする化粧での注意点
埋没法による術後の影響のなかでも、最も大きな影響を与えるとされるのが化粧の制限です。とくに仕事をしている女性にとっては影響が大きくなりがちで、化粧が制限されることによって恥ずかしさや、周囲にバレたりする心配や不安などの精神的なストレスに繋がることもあります。
多くの医療機関では埋没法を受けた翌日から化粧は可能としていますが、衛生面や結膜炎などを誘発する恐れを考慮すると現実的ではありません。ひとつの目安として、傷口にしっかりした「かさぶた」のような膜が出来る1週間を基準にすると良いでしょう。
ほとんどの医療機関では整形術への抵抗感を減らすために、日常生活への影響がほぼないとして宣伝していますが、医療的観点での腫れの度合いと、治療を受けた本人が感じる腫れのトラブル度合いにも差があり、実際に手術を受けたら思っていたよりも大きく腫れたという口コミも多くありますので、注意が必要です。
化粧を控えるべき理由
埋没法を受けた後に化粧を控える理由は大きく分けてふたつあります。ひとつは炎症を回避する目的、そしてもうひとつは色素沈着を防ぐことです。
埋没法では極細の針を使用しますが、術後数日は目には見えない程度の針穴が残ります。針穴は術後24時間程度で塞がるものの、針穴の周辺組織は傷を負った状態です。そのような状況で化粧をすると、化粧品に含まれる化学成分によって炎症を起こしたり、細菌が混入して炎症を発症する可能性が高まります。酷い場合は結膜炎を発症して、瞼周辺が腫れ上がることもあります。
炎症がおきてしまうと、一度埋没法によって埋め込んだ糸を除去しなくてはならないなどの状況になる事もあります。
また、炎症までには至らなくても、傷口が癒えていない間に化粧をすると化粧品の色素や刺激物によって傷口周辺が色素沈着を起こす場合があります。術後、まぶたの細胞がダメージを受けている状態で刺激を与えると、体は肌のそれ以上のダメージを防ごうとしてメラニンを過剰に分泌し、いわゆるシミ(色素沈着)になる可能性があります。このことから術後はあらゆる刺激を避けることが肝心です。
ほとんどの医療機関では、埋没法後の化粧は控えることを推奨していますが、なかには傷口さえ避ければ施術当日であっても化粧をしても構わないとすることもあります。ただし、クレンジングの際に過度な刺激を生む可能性があるため、術後の化粧は極力控えた方が無難です。
化粧を控える期間
埋没法の後に化粧を控えるべき日数の目安は医療機関によって異なりますが、アイメイク(アイシャドウ、マスカラ、アイライン)に関しては、可能ならば術後1週間程度は控えることをおすすめします。
傷が癒えていない状態でのアイメイクは炎症や痒みを誘発し、最悪の場合では結膜炎を引き起こします。一般的に結膜炎は完治するまで平均して7日から14日ほどかかるとされていますので、このような事態を回避するためにも術後1週間を目安にしてアイメイクは控えるようにしましょう。
また、アイメイクの中でも特にまぶたに対して負担がかかりやすいまつ毛エクステやつけまつげなどは、除去する際の強い負担などによって埋没法の糸が外れたり緩んだりしてしまう原因にもなりますので、極力使わないようにするか、まぶたの状態が完全に落ち着いてから行うようにしたほうがいいでしょう。
埋没法の術後経過としては、平均的に術後3日程度で痛みや熱を伴う大きな腫れが収まり、1週間程度で見た目にすぐわかるような腫れが収まり、その後1か月程度をかけて腫れがほぼ落ち着き、手術によって作った二重まぶたのラインが安定してきます。
以上の事から、直接目に刺激が加わらないようなメイクは2~3日程度経過してからはじめ、落とすときも含め軽く負担がかかる程度のアイメイクなら1週間後から。ウォータープルーフなど、強めの負担がかかるアイメイクは2~3週間過ぎてから行うようにしたほうが良いでしょう。
埋没法後、腫れが特に大きい1週間以内での主なNG行為
埋没法を受けた後、特に最初の内出血がおさまるまでの一週間程度については、以下の行為は原則としてNGとされていますので注意しましょう。事前にこうした状況がない事を確認して、手術を受けるようにスケジュールを調整する事が大切です。
- アイメイク全般
- 患部を触る行為
- 患部への摩擦
- 過度な喫煙や飲酒
- 汗をかくような激しい運動やサウナの利用
- 水泳
- 長時間、目を酷使する作業
- 摩擦を生むような洗顔やクレンジング
- 10時間を超える連続睡眠
- 就寝前の大量の水分や塩分摂取
- うつ伏せ寝
- 泣くこと
これらのNG行為に共通することは摩擦や刺激を避けること、過度な血行促進、血流の悪化、不衛生な状態を避けることですので、術後の生活で気をつけるようにしましょう。
埋没法後の化粧のコツ
埋没法を受けた場合、なるべく1週間程度はアイメイクを避ける方が無難です。しかし、ファンデーションや口紅などのアイメイクとは関係がない部分においては手術当日からでも可能とする医療機関もあります。
埋没法を受けてから日が浅い間に化粧をする際、主に以下のようなことに注意して化粧をするようにしてください。
- 濃いアイメイクは控える
- ウォータープルーフは使用しない
- コンシーラーの多用は控える
- クレンジングの際に軽く落とせる程度に留める
これらに共通することは「傷口を刺激しない」ということです。術後は化粧だけでなく、メイクオフ(クレンジング)や洗顔にも気を配る必要があるため、徹底して刺激を避ける工夫が求められます。
埋没法後に取り組みたいこと
埋没法は手術そのものは手軽ではあるものの、人によっては1週間以上の腫れや痛み、赤み、内出血などを伴う場合があります。腫れや痛みがある時の化粧はあまり良くないので、必然的に化粧を再開できるまでの時間は長引きます。
そんな状況を避けるためにも、術後に取り組みたい過ごし方がありますので参考にしてください。
冷却(アイシング)
術後に腫れを伴う場合は冷却が効果的です。アイスパックや氷を清潔なガーゼや ハンカチでくるむようにして、瞼に優しく添えるようにしましょう。1日に複数回、1回5分から10分程度で済ませるようにして、冷やしすぎないことがポイントです。
注意点として、張り付けるタイプの冷却剤は皮膚への負担になる場合があるので、使用しない方が良いでしょう。
冷却は初期の大きな腫れが引くまでの間続け、3日程度経過して熱が引いたら、今度は細胞の代謝を高めるためにもあまり冷やさないようにしましょう。
睡眠時の姿勢
術後は患部に血が行き過ぎないように枕を高くして眠ることも効果的とされています。また、就寝時はできるだけうつ伏せや横向きの姿勢を避けて、患部と寝具が接地しないようにすることも大切です。
徹底安静
最も理想的な術後の過ごし方が徹底安静です。術後2~3日は化粧をせずなるべく外出も控え、術後4日目以降から徐々に元の生活に戻るようにすると良いでしょう。そのためには、埋没法を受ける事前段階から休暇を取得したり、連休を利用するなどの日程調整の工夫が必要です。
眼鏡の着用
普段コンタクトや裸眼で生活している人も、埋没法を受けた後は一定期間、眼鏡を着用すると良いでしょう。目に刺激が加わる事を防止し、また眼鏡を着用する事でまぶたの腫れをごまかしやすくなります。
急に眼鏡をかけだすと周囲に違和感を持たれやすくなるため、埋没法を受けるちょっと前から眼鏡をかけ始めるようにすると、周囲からばれにくくなります。
まとめ
二重まぶた整形の埋没法は手軽なプチ整形のひとつではありますが、術後3日から7日程度は日常生活に制限がかかると考えるようにしましょう。なかでも、化粧は実質的に制限がかかるため、影響が大きくなるといえます。このような点をあらかじめ理解したうえで埋没法を検討してください。