眉毛は脱毛して整えられる？　脱毛時の注意点などは？

家庭で行う眉毛の脱毛（除毛）方法

  自分で眉毛をお手入れする場合は、スクリューブラシなどを使って、まず眉毛を整えます。眉毛シェーバーを使って産毛を剃り、眉からはみ出している長い毛は、ハサミで切っていきます。眉下に生えた不要な毛は、毛抜きを使って抜きます。 しかし、シェーバーや毛抜きを使った自己処理を続けていても、眉毛はすぐにまた伸びてくるのでお手入れが楽になることはありませんし、少し伸びてきた眉毛で剃り跡が青くなってしまうことも。

毛抜きであれば一定期間は抜いた部分の毛が無くなりますが、毛穴が毛抜きの刺激によって炎症を起こして赤く腫れてしまう場合もあります。また、色素沈着などの原因にもなります。
 
 自分で眉毛の脱毛をする場合、ブラジリアンワックスを使って脱毛することも可能です。ブラジリアンワックスは、肌に塗ってから専用シートを貼り付け、固まってからシートごと剥がします。剃り跡は綺麗なものの、基本的には一度に広い範囲の毛抜きを行っているだけですので、肌に強い負担がかかり、炎症をはじめ、様々な肌トラブルが起こる可能性もあります。
  

 家庭用脱毛器を使った眉毛脱毛

  家庭用脱毛器を使って、眉毛を脱毛しようと考える人もいるかもしれません。家庭用脱毛器の中には、眉毛脱毛用のものもあるため、自宅でも眉毛を脱毛することができます。

ちなみに、眉毛用ではない通常の家庭用脱毛機は、ある程度広い範囲での光脱毛を行うものであるため、眉毛の処理をすることはできません。目に近い眉毛で強い光を照射してしまうと、視力などへの問題もあり、危険が伴うからです。
 
 家庭用脱毛機の中でも眉毛脱毛用のものについては、安全に眉毛を処理できるように光脱毛以外の方法が用いられています。例えば家庭用脱毛機の代表ともいえる「ケノン」から発売されている眉毛脱毛器では、脱毛器のピンセット部分で眉毛を1本ずつ挟み、8秒間待ってから毛を引き抜くという方法。光を照射するのではなく、高周波の電流を流すことで、眉毛が抜ける仕組みになっていて、どちらかというと絶縁針脱毛に近いものとなっています。

ピンセットで、毛を1本1本挟むのが難しいため上級者向けであるといった声もあります。
 

また、家庭用脱毛機を繰り返し利用していく事で毛を細くしていく事は可能とも言えますが、クリニックでの脱毛と比べると大幅にパワーが違い、毛根組織を破壊するような効果までは難しいため、永久脱毛効果までは期待が難しいといえます。
 

眉毛脱毛を行なっているクリニックやサロンが少ない理由

 クリニックで行うレーザー脱毛は、黒い色に反応するレーザー光線を照射して、脱毛する仕組みです。一方、サロンで行なっている光脱毛の光も、黒い色に反応する点は同じです。

基本的にはどちらも黒い色素に反応するレーザーや光を当てることで、毛根の細胞を破壊したり、ダメージを与えます。

クリニックとサロンの違いは照射する光の持つ特徴と照射出力にあり、クリニックはより強い出力で、肌へのダメージを最小限に抑えながら、毛根組織など狙った部分に集中して照射することが可能なため、永久脱毛が可能です。

サロンでの光脱毛では永久脱毛は難しく、一時的な毛の処理や、少しずつ毛を弱らせて細くしていくという効果となります。
 
 万が一この光が目に入ると、目の黒い部分にレーザーが反応してしまい、眼球に強い熱ダメージが加わってしまう事から、脱毛の施術中は、どちらであってもゴーグルやタオルなどで目を覆いますが、それでも光が眩しいと感じる人はいるようです。それだけ、強い光を当てているということなのです。
 
 そもそも、まぶたの上の皮膚は非常に薄く、レーザーや光を当てると、簡単に光がまぶたを通過してしまいます。

光がまぶたを通過していくと、瞳孔奥にある水晶体をはじめ、網膜や脈絡膜にも傷をつけてしまうこともあります。特に、眼球を覆っている最も内側の網膜は、光に反応する細胞が非常に多く存在していて、この網膜に傷が付いてしまうと、最悪の場合は失明する恐れもあります。

眉毛脱毛にはこうしたリスクも大きいため、積極的に行なっているクリニックやサロンは多くはありません。
 

 ■ちゃんとクリニックを選べば安全に眉毛脱毛も可能

以上のように、普通に脱毛を行おうとすると少し危険も伴う眉毛の脱毛ですが、下記の点を満たす内容であれば、安全にクリニックでの医療レーザー脱毛を受ける事が出来ます。

ヘッドの細かい脱毛機を用意している

眉毛の脱毛を行う時はとても細かいパーツの対応になるため、脱毛機も細かく対応が出来るものを利用する必要があります。

顔脱毛を対応しているクリニックや、細かいデザインが可能な小さいヘッドの脱毛機を持っているクリニックを選びましょう。

骨が無い部分は照射を行わない

目の周囲であっても、眉骨がある場所であればレーザーの光が直接眼球まで通過することがないので、脱毛する事が出来ます。

そのため、眉毛脱毛が出来るとしているクリニックの多くは、眉の下は5㎜程度の範囲で、骨がある箇所しか行えないという形となっています。

施術者の技術によっては、眉を頭部側に引っ張るというような方法で少し広い範囲での施術が可能になる場合もありますが、無理をして危険な状態となるのは得策ではありませんので、クリニックが指定している範囲での脱毛にとどめるようにしましょう。

コンタクトシェルなどの道具を使う

コンタクトシェルとは、眼球を直接覆うような形で利用するコンタクトタイプの眼球保護材で、まぶた周囲のシミやイボなどをレーザーで除去する際にも利用されるものです。

眼球に直接触れるもののため、医療機関でしか利用できません。

コンタクトシェルでレーザーの光を防げば、安全に眉毛脱毛を行う事が出来るため、眉毛脱毛に利用しているクリニックもあります。

針脱毛なら安全に脱毛可能

レーザー脱毛ではなく、毛穴に直接絶縁針をさして電流を流し、毛根を破壊するタイプの絶縁針脱毛であれば、レーザーによる目のダメージを考慮する必要もなく、安全に眉毛脱毛をする事ができます。

ただし、絶縁針脱毛は取り扱っているクリニックが少ない事や、脱毛時の痛みが強く、時間やコストもかかるという点がデメリットです。

以上のような点を満たす事で、眉毛であっても安全にクリニックでの永久脱毛を受ける事が可能です。
 
 

■クリニックで眉毛脱毛をする時の注意点

 クリニックで眉毛脱毛をする際の注意すべきポイントをまとめましたので、眉毛脱毛を考えている人は、是非参考にしてください。 

 ①眉毛の毛周期に合わせて脱毛を行う

 通常、レーザー脱毛や光脱毛では、毛周期に合わせて施術を行います。もちろん、眉毛も例外ではありません。
 
 毛周期には、成長期・退行期・休止期といった3つのサイクルがあります。レーザーは成長期の毛だけに反応しますが、眉毛は成長期の毛が10%しかありません。そして、眉毛の成長期にあたる期間は、1ヶ月〜2ヶ月程度となっています。
 ですので、この周期から考えて、1〜2ヶ月に1度の間隔を目安に、脱毛を行うと良いでしょう。ただし、毛周期には個人差もありますし、眉毛が濃い人や太い人もいます。どの程度のペースで通うべきか、カウンセリングでも確認しておきましょう。
 

 ②眉毛の形を変えることができない

 眉毛の形には、流行があります。脱毛することでお手入れが楽になるのは嬉しいことですが、眉毛脱毛で処理した部分は、簡単に眉毛を生やすことができなくなってしまいます。あまりにも細い眉毛にしてしまうと、太眉が流行った時に、時代遅れ感が拭えません。
 眉毛脱毛をするならば、後悔しないよう、少し太めのナチュラル眉にしておくと安心です。
 

 ③施術してもらえる箇所を確認しておく

 眉毛脱毛といっても、眉上・眉間・眉下、全て対応しているクリニックばかりとは限りません。クリニックによっては脱毛箇所が眉上のみ、眉間のみ、ということもあります。申し込む前に、照射してほしい箇所が対応可能か、確認しておきましょう。
 

 ④目を閉じていても光の眩しさを感じる

 レーザー脱毛では、黒い色素に反応する光を照射して毛根を破壊したり、毛根にダメージを与えます。しかし、この光が目に入ると火傷や失明を起こす恐れがあるため、クリニックではゴーグルやタオルを使って、レーザーの光が目に入らないよう細心の注意を払っています。それでも、目に近い眉毛脱毛では、レーザーの光が眩しいと感じる人もいます。
 
 光などの視覚刺激が発作を誘発する「光過敏性てんかん」のような疾患を持っている場合は、脱毛できないクリニックもあります。気になる症状がある人は、脱毛する前に、必ず医師に相談しましょう。
  

 まとめ

 頻繁にお手入れが必要な眉毛も、サロンやクリニックで脱毛してもらうことは可能です。しかし、眉毛は目に近いことから様々なリスクを伴うため、信頼のできる医師が在籍している、安全なクリニックを選ばなくてはなりません。 
 眉毛についてはレーザー脱毛をやっているクリニックは数が限られていますし、眉毛脱毛といっても「眉間だけ」「眉上だけ」など、脱毛できる箇所が限られていたりもします。クリニックでのレーザー脱毛を希望する場合は、施術したい箇所を脱毛してもらえるのかも、事前に確認した上で申し込んでくださいね。

※脱毛の回数や金額、期間等はあくまでも参考値のためドクターの監修内容ではございません。 クリニック様エステサロン様によって異なるため、 詳細のご質問は、お電話やカウンセリングの際などに各クリニック様・エステサロン様に直接お問い合わせくださいませ。