乳首が埋まった状態を陥没乳頭(陥没乳首)と言います。陥没乳頭(陥没乳首)は見た目も良くありませんが、問題はそれだけではなく、上手く授乳ができなくて乳腺炎を引き起こすことがあります。
まずは早めに専門医の診察を受けることが大切です。
陥没乳頭(陥没乳首)は程度や授乳予定の有無によって手術方法が変わります。
(1)軽症の陥没乳頭(乳首を何とか引き出すことができる)の方や手術後に出産授乳の予定がある方の場合
おっぱいの通り道である乳管を傷つけずに治療します(乳管温存)。
したがって授乳に影響がありません。
しかしこの方法では、重症の陥没乳頭は十分に治らない場合や治ってもいずれ再発してしまう場合があります。
傷跡が目立つ心配はありません。
また手術後に乳首の感覚が麻痺することもありません。
(2)重症の陥没乳頭(乳首を引き出すことが不可能、手術したが陥没が再発)の方や手術後に出産授乳の予定がない方の場合
おっぱいの通り道である乳管をカットして治療します。
乳管をカットするとは言っても治療後の乳首の外見は自然で、授乳以外には全く問題はありません。
この方法の場合、術後に陥没乳頭が再発することはありません。
傷跡が目立つ心配はありません。また手術後に乳首の感覚が麻痺することもありません。