レーザートーニングは、シミやソバカス、肝斑を形成する黒色メラニンをレーザーの作用により破壊し、それらを貪食細胞等が肌から排出させることで、徐々にシミなどを薄くしていく治療です。
短期間(1~2週間隔)で繰り返し治療を行うと、メラノサイトを弱らせメラニン産生機能を低下させるため、肝斑のような通常のレーザー等で除去しにくい表皮性色素斑にも高い効果が期待できます。
ただ、従来のQスイッチレーザーを使用したレーザートーニングでは、5〜6回以上短期間で治療を繰り返すと、メラノサイトの機能低下が不可逆的となり、白斑形成を起こすリスクが上がります。
そのため、5〜6回短期間で連続治療した場合は、メラノサイトの機能低下が不可逆的にならないように6~8週程度治療を休む必要があります。
それに対し、ピコレーザーを使用したレーザートーニングは、このメラノサイトの機能低下作用が非常にマイルドであり、同時に黒色メラニンの破壊強度は数倍以上になるため、10回以上の短期間での治療反復でも白斑形成が起こりにくいため、結果として、従来のレーザートーニングよりピコレーザートーニングの方が短期間での治療効果が期待できます。
実際の治療としては10回連続して治療を行い、その後6~8週休む、これらの繰り返しとなります。