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  ドクターインタビュー

コミュニケーション力を武器に患者さまの思いに寄り添う

ドクター
インタビュー

コミュニケーション力を武器に患者さまの思いに寄り添う

ミセルクリニックは、日の出医療福祉グループ 医療法人社団 奉志会の美容部門として5院を展開。今回は大阪梅田院の渕上淳太院長に話を聞いた。
「患者さまが幸福になるような医療を目指したい」――そう話す渕上院長が大切にしているのは、信頼関係。患者さまの中にある要望や理想、不安や恐怖といったあらゆる思いを吸い上げ、一人ひとりにしっかり寄り添っている。言葉にするのは簡単だが、実際は誰もができることではない。渕上院長の高いコミュニケーション力がそれを可能にしているようだ。

美容医療の敷居を低くし、“通いやすいクリニック”を目指す。

はじめに、ミセルクリニック大阪梅田院の理念を教えてください。

ミセルクリニックは奉志会という医療法人が運営しているクリニックです。奉志会は医療や介護、保育サービスの提供を通して社会に貢献していきたいという理念を掲げていて、その美容部門のミセルクリニックもそれを踏襲しています。

大阪梅田院では、できるだけ美容医療の敷居を低くしたいと考えていて、立地、施術内容、予約のとりやすさ、適正な費用など、あらゆる面から“通いやすいクリニック”を目指しています。


治療の質を大切にしているとうかがいましたが、それについて先生のお考えは?

美容医療は病気を治すというより、「日々を美しく過ごしたい」「より良くなりたい」という思いに応えるもの。患者さまはお悩みやコンプレックスを解消するために、不安や心配を抱えながらもそれなりの金額を支払うわけです。自由診療ですからね。

だから、患者さまの思いに寄り添って結果を出すこと、患者さまに喜んでもらうことが一番重要で、治療の質は常に担保されていなければならないと思っています。


治療の質の向上と敷居の低さを両立するのは大変ではないですか?

確かに。ただ、「患者さまに寄り添う」という点ではどちらも大切なものですからね。
たとえば、当院が力を入れているミラドライでは、施術をして終わりではなく、全員にアンケートをとり、経過を含めてフォローしています。
それらのデータをまとめた論文の発表も積極的に行っているわけですが、それが大変と言えば大変なのかもしれないけど……僕は学会でいろいろな話を聞いたり、自分が報告したりするのがわりと好きなほうなので苦ではないかな。よりよい治療のためにも、そういう場で新しい情報を収集するのは重要ですからね。


では、治療をするうえで大切にしていることを教えてください。

美容医療は、どちらかというと治療の過程よりも結果が重視されると思っています。結果がすべてみたいなところがあるので。
だからといって過程はどうでもいいわけではないですよ。ただ、レーザー治療などは、らくに結果が出たほうがいいと思うけど、手術の場合は、治療過程でややしんどかったり、痛み止めを追加したりすることがあっても、結果のためにやるべきところまで、しっかりやる。そのバランス感を大切にしています。


汗のお悩みにおすすめの「ミラドライ」。機械治療でも技量の差が出る!?

力を入れている治療についてうかがいます。先ほどミラドライの名前が出ましたが、それはどのような治療ですか?

汗の量や匂いを気にしている方に対する施術です。ものすごく簡単に言うと、電子レンジにも使われているマイクロ波を皮膚の表面からあてて、汗を分泌する汗腺に火傷を起こしてつぶすという治療です。
手術のように切開するわけではないので傷跡が残らず、施術当日から動ける点がメリットです。


ミラドライは機械施術とのことですが、クリニックによって違いはあるのでしょうか?

汗が出ると思われる場所をしっかりカバーできるかどうかは、医師によって違いが出ますね。
あとは、脇にはいろいろな神経が集まっているので、すごく痩せている方などは、神経を傷つけないように麻酔液の調整が必要になります。
僕もそうですが、手術を経験していると身体の中がイメージできるので、どれくらいの深さにどれくらいの麻酔液を入れれば安定して施術できるか分かります。それがイメージできているかどうかも、医師の技術的な差と言えるかもしれないですね。


ほかに、ミセルクリニック大阪梅田院のミラドライの優位性はありますか?

当院が誇れるのは、痛みが少ないと定評のある麻酔注射ですね。ミラドライに限らず、ここからこう打てば痛くなかろうという順番で針を刺すなど、痛みを極力抑えるように工夫しています。

痛みの軽減で言うと、声かけも重要です。患者さまは「どういうことをされるんだろう」と心配したり、ドキドキしたりしているから、意識的に「こういう順番でここから打っていきますからね」「ごめんなさい、ここは少し痛いかもしれない。がんばってね」などと声をかけながら進めるようにしています。


今後、強化していきたい治療やメニューがあれば教えてください。

僕は形成外科出身なので、個人的には手術を強化していけたらと考えています。当院はスペース的にもいろいろできる環境が整っているので、目元の手術を中心に少しずつ増やしていきたいです。

どんな治療でも、患者さまに喜んでもらえたら嬉しいんですけど、外科手術は結果が分かりやすい分、患者さまの喜びも伝わってきやすい。「こんなによくなりました!」とか、後から見せに来てくれたりすると、医者としても嬉しいし、モチベーションも上がります。
そういう面も含め、いろいろなメニューを取り揃えて総合的な治療ができるクリニックにしていきたいと思っています。


医師としての幅を広げるために美容医療の道へ。

先生が患者さまと向き合うときに大切にしていることは?

コミュニケーションを大切にしています。
当院では、患者さまの思いに寄り添う美容医療を目指していますので、患者さまの思いをしっかり聞き出すためにも、コミュニケーションが一番重要なのかなって。
僕は人とお話しするのが好きだし、わりと誰とでも苦手意識なく話しをするタイプなので、患者さまとも楽しみながら関係性を築いていきたいですね。


医師を目指したきっかけを教えてください。

ありきたりなんですけど、祖父が皮膚科の医師だったからです。そういう環境だったので、わりと早くから言っていたみたいですね。小学校の頃は「歯医者さんになる」って言っていたこともあったようで、中学生、高校生の時には医者になろうと思ってました。


では、美容医療に進まれた経緯は?

研修医が終わって、大阪大学の形成外科に入局してからずっと、形成外科医として関連病院に勤務していました。その後、福岡大学に2年出向していたのですが、教授が大慈弥裕之先生で。JSAPS(日本美容外科学会)の現会長ですね。当然、美容の患者さまも多くて、それまでは美容にあまり触れてこなかったので、とても新鮮で興味を持つようになりました。

そんな時に、ミセルクリニック大阪梅田院のオープンを知って。本格的に美容医療に挑戦し、形成外科医としての幅を広げたいという思いでこちらに来ました。
先輩の飯沼先生が西宮院にいらっしゃるので、その縁もありましたし、大阪に戻りたいって気持ちもあったかな(笑)


美容医療に携わるようになり、改めて感じたことはありますか?

いわゆる保険診療で病気を治療するのとは求められるものが違うので、患者さまの思いに応えられるようにがんばりたいと思いましたね。

手術の場合、同じところを切っていれば同じ結果が得られるわけではなく、全体のバランスが関わってきます。顔はとくにバランスが大事。そういう意味では、経験を積み重ねていくしかないから、これからも努力していきます。


先生のプラベートを少し聞かせてください。趣味やハマっていることは?

趣味はゴルフです。もう20年くらいやっているかな。他に趣味はなくて、ほんまにゴルフだけ(笑)
ただ、今は新型コロナウィルスもあってゴルフどころではありませんね。

ゴルフはプレーそのものも楽しいけど、コミュニケーションツールとして楽しんでいる感じかもしれないですね。仲間と沖縄や北海道、海外に行って、ゴルフして、おいしいものを食べてね。
おっさん同士だとしゃべることがないし、ゴルフぐらいしか共通項がないんですよ(笑)。若い頃のように、用もないのに集まるってこともないし。ゴルフする人だと「また、行こうか」って誘いやすいというのはあるかな。


最後に読者へのメッセージをお願いします。

初めて美容医療を受けるときは不安を抱えていると思いますが、どのようなことでも気軽に相談してほしいですね。疑問・質問には丁寧にお答えしますので、不安を取り除いたうえで治療を進めていきましょう。施術にあたってはリスクや経過をきちんと説明します。不要な施術を行ったり勧めたりということは絶対にありませんから、安心してご来院ください。

また最近は、シミやしわなどのお悩み、ヒアルロン酸、ボトックスといったアンチエイジング治療のご希望が増えているのですが、美容の総合クリニックとして、どのようなお悩みにもしっかり寄り添っていきたいと思っています。そして、誰もが気軽に通って悩みを相談できるクリニック、地域の方々にとっての“美容のかかりつけ医”になれたら嬉しいです。

編集後記

インタビューでも「人とお話しするのが好き」とおっしゃっていましたが、その言葉通り、とてもお話が楽しかったです。とにかく明るくフレンドリーで、あっという間に予定時間が過ぎてしまった、という感じでした。
そのお人柄は当然患者さまにも伝わっていて、「気さくな先生」「話しやすい」との声が多く、コアなファンも多数いらっしゃるそうです。スタッフからも「お客さまのことを思われる先生。流れ作業的なことは決してなく、お一人おひとりに向き合っている」と高評価。
いそうでいない“同じ目線で話をしてくれる先生”。しっかり話を聞いてほしい、話やすい先生に診てもらいたい、という方におすすめしたいです。

ドクター紹介

院長

渕上淳太

私は大学病院などで、形成外科、皮膚科診療に11年間従事してきました。手術を得意としておりますが、患者様が幸福になるような、美容医療を目指したいと思います。なんでもご相談ください。

【得意治療】
眼瞼下垂 目元治療 皮膚疾患

所属学会・資格

【所属学会】
日本形成外科学会
日本美容外科学会(JSAPS)
日本美容外科学会(JSAS)
日本再生医療学会
日本頭蓋顎顔面外科学会
日本創傷外科学会
【認定】
日本専門医機構 形成外科専門医
日本形成外科学会 領域指導医
日本形成外科学会 レーザー分野指導医
日本形成外科学会 皮膚腫瘍外科分野指導医
日本形成外科学会 再建・マイクロサージャリー分野指導医

略歴

2007年 徳島大学医学部医学科卒業
2007年 鞍馬口医療センター 初期臨床研修医
2008年 京都府立医科大学付属病院 初期臨床研修医
2009年 大阪大学形成外科 入局
2009年 大阪府立急性期・総合医療センター 形成外科
2010年 大阪府立母子保健総合医療センター 形成外科
2011年 大阪警察病院 形成再建外科・美容外科
2016年 福岡大学大学病院 形成外科 助教
2018年 医療法人社団奉志会 ミセルクリニック大阪梅田院 院長就任

渕上先生の回答した質問

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