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  スペシャルインタビュー

美容医療を鋭く見据える患者さま本位の真摯なドクター

スペシャル
インタビュー

美容医療を鋭く見据える患者さま本位の真摯なドクター

名古屋に開院して10年になる八事石坂クリニック。2017年11月には名古屋駅から徒歩5分の場所に2つ目のクリニック、八事石坂クリニック名古屋駅前院を開院し、さらに充実した医療の提供が可能になった。
今回お話をうかがった大口春雄院長は、15年間の形成外科トレーニングを経て、さらに12年間にわたり美容外科の習得に励んできた美容外科のプロフェッショナル。学生の頃から美容外科医を目指して真摯に取り組んできただけに美容医療の現状を厳しく見ている面もあるが、「美容外科が好きだし、美容医療を愛しています」と語るように、それは美容医療を大切に思っているからに他ならない。

患者さまの満足のために、
長年にわたって徹底的にフォローアップ。

美容医療の意義、あり方についての考えを教えてください。

美容医療の意義は「患者さまの満足の実現」、それ以外なにもありません。手術が完璧で、その結果が維持されるのは当然で、それによって患者さまの心がどう変化したか、ハッピーになれているかが重要ということです。
ガン治療の目的はなにか? といったら「健康で長生きすること」ですよね。美容医療でいうなら「精神的に満足できて、ハッピーに生活すること」が目的といえるでしょう。そこを忘れて「手術すること」が目的になっているとするなら美容外科の悲劇だと思います。
例えば、何億円もかけてコマーシャルを打ったとして、その投資を回収するには、当然患者さまからお金をいただかなければなりません。そのために手術しているとしたら、なんの目的で医療をしているのかということになります。
そういう意味では、カウンセリング無料というのも、それは「来たら手術してもらわないと困ります」と言っているように感じます。「患者さまによっては美容医療によって満足を得られない」と我々が判断するケースもあるのに、最初から手術ありきとしたらおかしな話で、そういった意味で正しい美容医療を提供するにはカウンセリングは有料であってしかるべきと、私は考えています。


美容外科医が目的を見失わずに美容医療を提供するには、具体的にどうすればよいのでしょうか?

私たちの行う手術の評価は「時間」以外にありません。長い期間を経ても安定した効果がきちんと出せているかが一番重要です。そのためには手術後5年、10年にわたってきちんと検診し、データを取り、学会で他の医者の評価を受けるのが本物の医者の姿だと思っています。
私には15年くらいフォローアップしている患者さまがいますが、それだけ長期間続けるのは本当に大変です。患者さまに信頼してずっと来ていただき、こちらもお金をいただかずにきちんと検診するのは一見、経営としては効率が悪い。でも、それこそが信頼の証です。
医者の中には手術件数を誇る人がいるかもしれませんが、仮に毎年1,000人も手術していたら、術後の検診の患者さまはどんどん増えてしまうわけですからフォローしきれませんよね。そのような医療の提供は、私には考えられません。


「患者さまの満足」とのお話がありましたが、現状の美容医療はそれに応えられていると思いますか?

美容外科の結果に不満を持っている方は、これまでに少なからずいらっしゃいました。それは手術が足らないケースがほとんどで、結局小手先の手術で患者さまを満足させるのは難しいと考えています。
例えば、イベントに向けてハイブランドのジャケットを買っても、自分の持っている服と合わせてみた時に「あれ!?」と思うことがありますよね。結局は最初から200万円でトータルコーディネートする方が安く済むわけです。30万円のジャケットでなんとかしようとしても、一部を装っただけでは満足できないわけです。
美容外科でもそれと同じことがおきているのではないでしょうか。患者さまは「ほっぺたがたるんできたから、ここだけやればいいの」と思うかもしれませんが、実は顔全体がたるんでいて、一部だけリフトアップさせても不自然に見えてしまう。実際は、顔全体をバランスよくやるほど自然に仕上がるものです。
それなのに、ちょっとの手術で「トータルに満足できますよ」と言う医師がいたら、患者さまも勘違いしてしまう。それでは当然満足度は下がってしまいますよね。


手術はいつでも全力投球。
患者さまのために施術も幅広く用意。

先生が患者さまに向き合う時に大切にしていることを教えてください。

私はカウンセリングの際に患者さまによっては200万円、300万円の見積もりを出すことがあります。“儲け主義”と言う人もいますがそうではなくて、カウンセリングとして、患者さまが満足するにはこれくらい必要ということを伝えているだけで、その手術を絶対にやれと言っているわけではありません。
もちろん、それを全部受けるということであれば全力で手術します。車や服を買うのとは違って、結果がわからない段階で200万円、300万円を払うのは本当に大変なことですし、医者を信じるしかありません。その思いに応えるためにも全力投球。「まぁ、いいか」なんていう気持ちでやったらバチがあたってしまいます。私自身も悔いのない手術をしたいし、そうでなければ、その後何年も患者さまと向き合えません。それが私の手術に対する姿勢です。


美容外科医として手術にこだわりがあると思いますが、プチ整形についてはどのように考えていますか?

美容外科に来られる患者さまの門戸を広げるという意味ではプチ整形を否定するつもりはありません。でも、全員がプチ整形で満足するわけではないんですよね。
仮にファストファッションのTシャツ着て満足できる人が100人中80人いたとして、残り20人のうちのなん人かは、ハイブランドの洋服をロンドンまで買いに行かなければ満足できない。そういう人のための店もあるけれど、それによってファストファッションが否定されるわけではありませんよね。同じように美容外科の手術によってプチ整形が否定されるわけではありません。実際、当院でもさまざまな施術をそろえています。


では、現在力を入れている治療を教えてください。

患者さまが満足できる治療、患者さまの要望がある治療はどんなものでも取り入れていきますが、あえて挙げるなら痩身系ですね。脂肪吸引手術から、脂肪細胞を冷却・冷凍して体外に排出するクールスカルプティング、高密度焦点式超音波HIFUで脂肪を加熱破壊するリポセル、特殊な超音波と“Alma wave”(深部加熱の2つのテクノロジー)を備えたウルトラアクセントまで幅広くそろえています。
先ほどもお話しした通り、目的は患者さまの希望する結果を出すことなので、施術のラインアップは必要だと思っています。


スタッフ教育や環境づくりでのこだわりはありますか?

人を教育するのがあまり得意ではないのでプロにおまかせしています。アウトソーシングですね。ただ1つだけ直接スタッフに伝えているのは、我々はサービス業という面もあるので、日頃から食事や旅行に行って「このサービスいいな」と思えるものからサービスについて学んでほしいとは伝えています。そういう体験をしたことがなければ、それを提供することはできませんからね。


美容外科医を志してから30年以上、
今も美容医療を心から愛してやみません。

医師を目指したきっかけを教えてください。

おじが医者だったことと、子供の頃、あまり身体が丈夫ではなくて病院にかかる機会が多かったことから、医療を身近に感じていたのが大きいですね。


では、美容外科に進まれた経緯は?

医大生の時に見た手術に感動したのが大きかったですね。耳鼻科の教授による耳の穴を作る手術だったのですが、命や身体機能には直接影響しないけれど、患者さまのコンプレックスが解消されるという手術に“職人的なこだわり”を感じてとりこになりました。
でも、私が大学を卒業したのは昭和59年で、その頃の美容外科は今ほどメジャーではないし、医者からはさげすまれ、患者さまからは胡散臭がられていて、なにしろ評価が低かった。
その理由は、外科的な素養がなく、うわっつらでやっているケースが多かったからかもしれません。それは嫌だったので、私は一般外科のトレーニングを10年以上必死にやりました。もう少し早く本格的な美容外科をやりたかったなと思うこともありますが、それはそれで運命だと思っています。


最後に読者へのメッセージをお願いします。

私は美容外科が好きだし、美容医療を愛しています。間違った医療によって美容医療が怪しい、胡散臭いという目で見られるのは悲しいので、そこを変えていくのが自分の使命だと考えています。だから結果の確証のない美容医療は一切しませんし、患者さまの思いに応えられるようにある意味時間もお金も度外視でやっています。
ただ、美の感動は患者さまの心の中にあるものなので、やはり患者さま自身がそこに気づいて、自分を変えていく、自分を発見しいく努力は必要だと思います。我々はそれを引き出すために、全力でお助けします。

編集後記

美容医療の現状に対する厳しい指摘もあった今回のインタビュー。大口院長の真っ直ぐな言葉は時に誤解されることもあるようですが、個人的には嘘や裏表がなくてわかりやすく、その内容も非常にシンプルだと感じました。そしてなにより、ご自身がおっしゃっているように「美容医療を愛している」という思いが伝わってきました。
インタビューの最後に趣味を伺ったところ、鉄道模型の製作とバラの栽培との答え。素敵な写真を見せていただきながらのお話はとても楽しく、やわらかな表情が印象的でした。

ドクター紹介

総院長

大口春雄

美容医療は、患者さまの悩みを解決し、満足していただくことがゴールです。
そのためには、幅広い知識と経験に基づいて的確な診断を行い、最適な治療法をご提案することが大切です。

近年、美容医療では、様々な医療機器によるリスクの少ない「切らない治療」の人気が高まっています。
私も形成外科をベースに経験を積んできたからこそ、切らない若返り治療・しみ治療も積極的に取り入れています。

多様化するご要望にお応えし、患者さまお一人おひとりの満足を第一に考えた美容医療を目指します。

所属学会・資格

日本形成外科学会 専門医
日本美容外科学会(JSAPS)専門医

略歴

1984年...岡山大学医学部卒業、同年医師免許取得。
1986年...名古屋大学医学部形成外科医員
1990年...愛知県がんセンター頭頚部外科医員
1993年...オランダ・グローニンゲン大学留学
1995年...オーストラリアマイクロサージャリーセンター留学
1995年...豊橋市民病院形成外科部長
2000年...陶生病院形成外科部長
2004年...ヴェリテクリニック名古屋院 院長
2008年...10月 八事石坂クリニック院長

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