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小陰唇肥大

婦人科形成

解説 酒井形成外科

公開日:1970/01/01


女性器では、小陰唇が大きすぎる(小陰唇肥大(小陰唇が外に出ているくらい大きい))ことや、左右の形態が異なるなど、他人には相談しにくいこともあり、密かに悩んでいる方が以外に多いようです。

小陰唇が大きさや形状などに悩んでいる女性の中には、婦人科で相談したけど、一笑に伏されてしまった、などまったく相手にされなかったことを不満に思っている方もいらっしゃるようです。
そこで、女性器の形態形成には、形成外科でのカウンセリングをお勧めします。私たち形成外科専門医は、人体の体表面のあらゆるコンプレックスに対応しています。
また、美しい傷痕の仕上がりには他の外科医とは異なり、こだわりを持っています。

女性器も体表面の構造物であれば、その形成手術は我々形成外科専門医の適応範囲といえます。

また最近では、他院での小陰唇縮小後の傷痕が目立つという相談も増えています。
小陰唇縮小手術に対し、丁寧なデザインもしなければ丁寧な切除もせず、短時間で安易に縫合してしまうクリニックが増えているようです。
あなたも、手術を手がける美容外科医の質には十分注意をしてください。

小陰唇縮小形成手術の特徴

小陰唇形成は、肥大した小陰唇の形態を整え切除します。術後出血に対し、タイオーバーで対処します。
形成外科的縫合法で、術後は手術の傷痕が殆ど分かりません。

■手術のポイント

術後出血防止と腫れの抑制にタイオーバーを施すこと。
縫合は中縫合に2〜3カ月で溶解する溶解糸を利用し、外縫合は抜糸を行うモノフィラメントナイロン糸の細いものを使い丁寧に縫合する。
外尿道口から小陰唇の縫合端までは、少なくとも2cmは残す。
小陰唇切除部分は、裏表の距離が同じになるようにデザインを気をつける。
術後の小陰唇に左右差がでないように、麻酔前に丁寧にデザインを施す。
クリトリス包皮上の皮膚の形態形成は意外と大切である。
小陰唇切除におけるデザインでは、丸みをおびた辺縁を作ることが美しさにつながるが、意外に難しいためやや極端な弧をデザインすべきである。

デザイン

女性器の各部位の名称
肥大した小陰唇を自然なハート型になるようにデザインします。
このとき、外尿道口よりおおよそ2cmほど小陰唇を残すようにします。切除が多すぎると排尿時にオシッコが思う方向に飛ばなくなります。

切開のデザインは陰核包皮、陰核の脚、腹部に続く大陰唇との境に注意し自然な形になるように考えます。左右対象にすることも大切でしょう。
縫合が終了するとタイオーバーを施します。小さなガーゼの塊を切除した後の小陰唇に裏表で縫い込みます。術後出血や腫脹を防止するためです。

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