ルネッサンス美容外科医院東京院の目・二重整形《美容医療の口コミ広場》

目頭切開術(内眼角形成術)は、「もうこひだ(内眼角贅皮ないがんかくぜいひ)」を処理をする手術です。「もうこひだ」とは、目頭部分で涙丘を覆っている上まぶたから連続するひだのことを言います。この「もうこひだ」を処理することによって、切れ長の美しい目もとになります。この目頭切開術は、次のような場合は特に良い適応です。

(1)　「もうこひだ」が発達(内眼角部を覆う部分が多いということ)していて、左右の目が離れて見えてしまう場合。

(2)　平行型の二重まぶたにしたい場合。

(3)　二重埋没法を受けても、「もうこひだ」が発達しているため、二重の内側の部分がすぐに取れてしまう場合。

(4)　幼そうに見えてしまう目もとを、切れ長で大人びた感じの目もとにしたい場合。

この治療は、上記のような場合にとても有効な手段と言えます。しかし、この目頭切開術は、直径わずか5-7mm程度の手術視野の中で行う治療ですので、極めてデリケートな操作を必要とします。この目頭切開術を苦手としている美容外科医も多いのはそのためです。目頭切開術は「いかに術後の傷が目立たないように工夫するか」ということを考えて処理をする必要があります。一般の人は、この手術を「単純にもうこひだ切り取る」と考えておられるかもしれませんが、実はそうではありません。この「もうこひだ」という意外に複雑な解剖形状の組織を、まず細かく切り開いて「ひだ構造を分解」します。そして、次にこの分解した皮膚をひだ構造を残さないような形に組直すのです。この際の皮膚切除は最小限にして、合わせた部分に張力がかからないようにすることが重要です。多くの美容外科医や形成外科医は、この目頭切開術を始める際にきっちりと「皮膚を切除する部分」までご丁寧にデザインし、手術が始まって早々にデザインしたとおりに皮膚を切り取ってしまいます。これが一番問題があるのです。完全に立体構造を解体できていないのに、なぜ不要な皮膚がどれだけあるかわかるのでしょうか。正確にわかるはずはないのです。皮膚を切除し過ぎると創部に張力が加わり術後の痕が目立つ原因になります。私は、目頭切開術を始める時に印を付けるのは、座位において透視図的に内眼角に一致するもうこひだの部分に点を付けるだけです。そこから分解を始めます。そして完全に分解が済んだ時点で、切除部分を見極めてそこからデザインして再構築にかかります。こうすることで、術後の傷は最大限に目立ちにくくできます。もちろん傷の治りかたや痕の残り方は個人差があることは言うまでもありませんが、こういう飽くなき工夫が必ず患者のためになる結果に繋がっていると考えています。(執筆 : ルネッサンス美容外科医院院長曾我部コウ)

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