■糸リフトとは?
糸リフトは、糸を使ってリフトアップを行う方法です。
フェイスライン、目元や口元、首などのたるみを解消することができます。
切らずに行えるたるみ治療なので、手軽に受けることができます。
使用する糸は、体内で溶ける(吸収される)糸と溶けない糸があります。
■糸リフトについて
糸リフトの効果
糸リフトはたるみを治療するだけでなく、お肌のハリや弾力、ツヤ、潤いを高める効果も期待できます。
体内に糸を入れることにより、皮膚の細胞が活性化し、コラーゲンやエラスチンの生成が促進される為、このような効果が出ます。
たるみの引き上げ効果は、施術後すぐに実感でき、2か月くらいすると肌質の変化を実感できます。糸リフトの効果は約1~2年です。
■糸リフトのメリットやデメリット
┃糸リフトのメリット
糸リフトのメリットは、施術直後に変化が実感できること、切開する施術ダウンタイムが少ないこと、お肌全体が若返ること、部分的なたるみ治療もできることが挙げられます。
糸リフトを受けると、施術直後からたるみやシワが目立たなくなります。個人差はありますが腫れや内出血はあまり出ず、引っ張られるような感覚(ひきつれ感)はしばらく続きますが、1~2週間で徐々に落ち着いてきます。
メスを使う方法は耳やこめかみに沿って傷ができ、腫れや内出血もかなりでますがますが、糸による方法ではダウンタイムは短く翌日からお仕事をしても気にならない方が多いです。
糸を挿入することで、皮膚内部の組織が刺激され、お肌を修復するために成長因子を活性化させます。これにより、コラーゲンやエラスチンなどの生成が活性化され、お肌のハリや潤い、弾力などが増します。そのため、リフトアップ効果だけでなく、お肌全体の若返りも期待できるのです。
糸リフトは、目元や口元など気になる部分のたるみ治療でも使われます。全体を引き上げるだけでは解消されないときは、目元や口元など部分的に糸を挿入することで、気になる箇所のたるみが解消されます。
また顔の脂肪吸引と同時に施術を行うことで顔のボリュームを減らし、皮膚と本来脂肪があったスペースを糸で引き上げ埋めることができるので、たるみを解消しよりシャープなフェイスラインにすることができます。
┃糸リフトのデメリット
糸リフトのデメリットは、切開する方法と比べると持続期間が短くなってしまうこと、切開するよりも穏やかなたるみ治療となってしまうことが挙げられます。
切開する施術の効果は5年~10年持続すると言われていますが、糸リフトは平均すると1年半程度です。長期的なリフトアップ効果を期待しているなら、もの足りないと感じてしまうかもしれません。
ただし、仮に糸が溶けてしまっても糸の周りを包み込んだ繊維は柱として残るため一度でも挿入したことがある方のほうが将来的に皮膚は弛みづらくなりエイジング効果は半永久的に持続します。
また、糸リフトは切開する方法と比べ、穏やかなリフトアップ作用となるため、たるみがかなり進行しているケースでは、糸の本数にもよりますが満足できる結果にならないこともあります。
┃糸リフトがおすすめの人
・お肌全体を若返らせたい人
・たるみが気になる人
・目元、口元など気になる箇所のたるみを解消したい人
・メスを使わないたるみ治療を受けたい人
・比較的効果が持続するたるみ治療が良い人
・ダウンタイムが気になる人
・小顔にしたい方
・顔の脂肪吸引を受ける人
■糸リフトで使われる糸の種類
糸リフトで使われる糸は、体内で吸収されるものと吸収されないものがあります。
糸の種類は多岐にわたりますが、ここでは代表的なものをご紹介します。
┃ポリジオキサノン(PDO)
外科手術でも使われており、体内で溶けて吸収されます。PDOは糸自体に摩擦力が生まれる特性を持っており、肌の引き締めにも効果的です。
持続期間はおよそ1年から1年半くらいで、糸リフトの中でも一般的に使われることが多い糸です。
┃ポリカプロラクトン(PCL)
FDA及びCEで承認されている安全な素材で、柔軟性のある柔らかな糸で自然な仕上がりになります。ゆっくり溶けていく特徴があり、持続期間は2年~3年と長いです。
┃ポリプロピレン
外科手術でも使われている糸ですが、この糸は溶けず体内に残ります。溶けないことにより引上げ効果は長期的に持続しますが、伸縮性に乏しく引っ張られているような違和感が出やすいです。また、長期にわたり体内に残存するため長期的に感染症のリスクもあることから現在ではメリットよりもデメリットの方が強く、現在ではあまり行われなくなりました。