円形脱毛症や、怪我やストレス、病気などによって一時的に毛が抜けたり薄くなったりした場合においては、2〜3ヶ月といった比較的短期間で改善し、以後は治療が必要なくなるか、たまに経過を見に行くだけで済むことがほとんど。
一方、AGAなどの場合は、毛周期サイクルを通常のサイクルに戻すまでにある程度時間がかかる上、放っておけば遺伝的要因や男性ホルモンの影響を受けるため、治療をやめれば再び脱毛し、元に戻っていってしまいます。そのため、薄毛の進行を抑える、またはそれにプラスして発毛や増毛をしていく場合はある程度継続的に治療していかなくてはなりません。

継続治療が必要となると、やはり気になるのが料金ですよね。いわゆるAGA外来等をうたっているクリニックでは、月額数千円程度のプランが一般的です。より高い効果を求める人向けの、最新の再生医療や、オリジナルの薬剤を使用したものは１回数万〜数十万で数回の通院というものがあります。

髪全体が細く弱々しくなった気がする、ハゲまではいかないが抜け毛が増えた気がする、という場合は、ストレスや体調不良で血流が悪く、栄養が行き届いていないのが原因と考えられます。病気で入院中に薄毛になった、というご経験がある方もいるのでは。

すでにストレスの原因が解消されている場合は、薄毛治療によって早期に回復する場合が多いですが、現在進行形でストレスを感じている場合には治療をしてもストレスが勝つと改善が難しいことも。薄毛そのものがストレスとなっている、なんてこともよくあります。

スポーツや仕事などで日中日差しを頭部に受け続けると、紫外線の影響で頭皮がダメージを受け、薄毛になります。また、強いマッサージや、寝る時などにある一点を擦り付けて眠る癖があったりすると、その部分だけ毛が薄くなります。シャンプーやマッサージを過度に行うことで、ダメージを受けて薄毛につながることも。
この場合は、頭皮環境をよくする必要があるため、注射治療や、エレクトロポレーションなどの導入ケアと、ヘッドスパなどを併用して行うことで頭皮環境がよくなる可能性が高いです。

ミノキシジルの他、男性ホルモンの働きを防いで抜け毛を防止する「フェナステリド」など複数の医薬品を組み合わせて行う治療が中心です。
飲み薬などによる治療法ではありますが、原則として保険適用外の自費診療となり、クリニック毎に取り扱う薬の種類や処方量、金額などが異なります。
AGA対策については薄毛になってから増やすよりも、薄毛にならないように対策を行った方がコストもかかりにくく体への負担も少なくすみますので、遺伝要素などから考えて将来的な不安がある場合は早めに相談すると良いでしょう。

薄毛の究極的な解消方法でもある自毛植毛。具体的には、後頭部などの毛髪をその周辺の皮膚ごと採取し、薄毛になっている場所に植え替えるものです。後頭部の毛髪は男性ホルモンの影響などを受けにくく、抜け毛となりにくいためです。
植え替えた毛も経年とともに再度抜けてしまう事はありますが、男性ホルモンの影響などは受けにくくなるため、元の毛と同じように薄毛が進行しやすいという心配はありません。
自毛植毛にも様々な手法があり、植え替えた毛の生着率や可能なデザインなどが大きく変わりますので、自分にあった手法を行っていて、安心できる技術力をもったクリニックを選びましょう。