シミ治療に使用するレーザーは、メラニンの茶〜黒に反応しダメージを与えます。そのため濃く目立つシミほど狙い撃ちしやすく、効果が出やすくなっています。

最新のピコレーザーは、従来のQスイッチレーザーの1/1000秒というとても短い時間で照射するため、周辺組織へのダメージを最小限にできます。そのため、より強いパワーでも火傷のリスクが低く、肌に優しく治療が受けられるようになりました。

脂漏性角化症（しろうせいかくかしょう）と言われるような盛り上がったシミは、Qスイッチレーザーなどを照射すると再発することがあるため、かつてはレーザーの適用外と言われていました。
しかし、最近はCO2レーザー（炭酸ガスレーザー）というレーザーでこのような盛り上がったシミを治療することが可能になっています。

Qスイッチレーザーよりも出力が強い分、照射時間が短いのがピコレーザーです。少し薄めの色のシミにも効果があります。
シミ以外の組織へのダメージを最小限に抑えられるので、痛みも少なく、肌をより労りたい方におすすめです。Qスイッチで1〜2回施術したあと、薄くなってきたシミをより薄くするために用いられることもあります。

炭酸ガスレーザーは水分に吸収されやすい性質があり、照射によって水分が高温となることで、周囲の組織を削りとっていく事が可能です。
盛り上がったシミの組織を少しずつレーザーで焼き削り薄くしていく手法で、シミの根が深い場合は肌に穴があいてしまわないように少しずつ様子を見ながら削っていきます。
指でなぞると少し凹凸のあるような盛り上がった黒いイボやシミ（脂漏性角化症）はピコレーザーやQスイッチレーザーでは再発する恐れがあるため、炭酸ガスレーザーが適用となります。黒色のホクロの治療にも用いられます。