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まぶたは加齢とともに痩せる? 年を取ると二重になる理由

目元・クマ・眉下・涙袋整形 (目元のたるみ取り)

解説 口コミ広場編集部

公開日:2018/12/25


若い頃は一重だったのに、年齢を重ねたら二重になったという話をよく耳にします。
その主な要因としては、年を取るとまぶたにある脂肪が減って痩せるため、元々まぶたの厚みが原因で一重まぶただった人が、これにより二重まぶたになるといわれています。
年齢を重ねるだけで自然な二重になれるならこんなに嬉しいことはありませんが、果たして、年齢を重ねて二重になるのは、ただ単にまぶたの脂肪が減ったことだけに起因しているのでしょうか? 今回は、年齢を重ねて二重になる理由や、二重のなったあとに起こりやすいトラブルについてご紹介していきます。

年齢によって二重になる理由は三つ

年齢によって二重になる理由は大きくわけて三つありますが、その中には放置しているとトラブルに発展する可能性があるものもあります。


まぶたの脂肪の減少(幼少期~成人)

まぶたの脂肪が減少して二重まぶたになるというのはよく言われる事ですが、これは二通りのパターンに分ける事ができます。

一つは幼児期の頃は一重まぶただったのに、成人するまでの間のどこかで二重まぶたになるというもの。

もう一つは、成人後に痩せてまぶたが変化するというものです。


まず、一つ目のパターンについては、生まれたばかりの赤ちゃんは全身がぷにぷにとしているように、幼児期というのは全身に脂肪が多くついているため、二重まぶたの遺伝子であっても生まれつきすぐ二重まぶたにならない事は多くあります。これが成長に従ってスッキリとして、まぶたの脂肪が減少して二重まぶたのラインが出てくるというものです。

そのため、生まれたばかりの幼児では二重まぶたの割合が1割程度ともいわれますが、成人した男女では大体3割程度が二重まぶたになると言われています。


まぶたの脂肪の減少(成人以降)

もう一つが、成人後の変化で、この場合は「自然に」だけではなく、努力して二重になるというケースもあります。

まぶたの脂肪は加齢によって減少する事があるため、中高年になってから二重まぶたになったり、元々からだにある程度脂肪がついていた方が、ダイエットによって脂肪を減らすと、その分まぶたの厚みも減少して二重になったりします。


まぶたの脂肪は単純にマッサージなどで直接減少させることはできませんが、目の周囲を適度にマッサージする事で、まぶたの血流促進による代謝向上が行われることや、むくみによる余計な脂肪の蓄積が起こりにくくなることから、マッサージを続ける事で二重まぶたを手に入れられるケースもあります。

ただ、これらはいずれも元々二重の遺伝子をもっていて、二重まぶたになる可能性を持っていた場合の人が期待できる変化であるため、完全に一重の場合には二重整形術を受ける必要があります。


また、マッサージはまぶたに余分な負荷がかかることがあり、それによってまぶたの皮膚が伸びてしまうと、のちにまぶたが目を覆うような形で垂れ下がってきて余計に目が小さくみえてしまう事もあるため、注意が必要です。


まぶたの皮膚のたるみ

マッサージを行わなくても、人の肌は加齢により皮下のコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸といった美容成分が減少するため、まぶたの皮膚がたるみ、これが折りたたまれるように見えて二重まぶたのようになることがあります。


コラーゲンにはお肌のハリを保つ働き、エラスチンはコラーゲン線維同士をつなぐ働きを持ち、それらの隙間で保水の役割を果たすのがヒアルロン酸です。

コラーゲンやエラスチンといった成分は真皮にハリを持たせる働きをもった成分であるため、これが減少すると皮膚にはシワができやすくなります。

顔の肌にハリがなくなれば小じわとして目立ちますが、まぶたのハリが失われてできたシワは二重まぶたのラインにも見えるようになるため、二重のラインができたり、元々二重の人は瞼が3重に重なるような状態になったりします。


ただ、この場合の二重は目の大きさ自体はあまり変わらないため、二重になってぱっちりとした目になるという形にはならない可能性もあります。


加齢によって一重まぶたが悪化することも

以上のように、加齢によって脂肪や皮膚内の美容成分が減少する事で自然と一重まぶたから二重まぶたに変化する事がありますが、一方で、加齢によって奥二重が完全な一重まぶたになってしまう事もあります。

その主な原因は肌のたるみと表情筋の衰えで、前述のように加齢によって肌のハリを作る成分が減少する事から、ある程度まぶたに脂肪があるタイプの奥二重などの場合、皮膚がたるんで一重まぶたになってしまう事があります。


また、まぶたの周囲には、眼輪筋などの筋肉が存在し、まぶたの運動機能を司っているのですが、この筋肉が年齢とともに弱化し、それによってまぶたの重みを支えられなくなることによって、まぶたが垂れ下がり、目が開きにくくなることがあります。

この場合では、症状が悪化すると眼瞼下垂(がんけんかすい)という病気にまで発展することがあり、眼瞼下垂では目を無理に開こうとして額にシワができやすくなったり、慢性的な肩こりに悩まされるなどの健康面でのトラブルも生じる事から、専門的な治療が必要になることがあります。

なお、眼瞼下垂の原因は年齢だけではなく、コンタクトレンズの長期使用やアイメイクアップ製品の使用、アレルギーなどによって、若年で症状が現れることもあります。


このように、加齢によるまぶたの変化は嬉しい変化が起こる事も、逆に余計に目が小さくなったり、肩こりなどにつながったりといった望まない変化となる事もありますので、しっかりと日々のケアを行い、健康的で美しい目元を保つ事が大切です。


まぶたのトラブルを改善する方法

眼輪下垂や重度のまぶたなど、まぶたの変化によってトラブルが起こってしまった場合、解消するための方法をご紹介します。


筋力の低下による眼瞼下垂

眼瞼下垂は筋力の低下などによるものですが、一度低下したまぶたの筋力を自力で解消するのは難しいので、外科的な手術を受けてしまう事がおすすめです。

眼瞼下垂によってまぶたの開きが悪くなって視界が狭くなったり、慢性的な頭痛や肩こりの症状が出ていたりと生活に直接悪影響を与えているような場合には、眼瞼下垂の治療は保険適用にて行えますので、費用もそれほどかかりません。


眼瞼下垂を解消する治療としては、主に挙筋前転法(きょきんぜんてんほう)という、瞼を持ち上げる筋肉とまぶたの組織をしっかりつなぎ合わせるような方法、または挙筋短縮法(きょきんたんしゅくほう)という、目を持ち上げる筋肉を短くする手法で行われ、どの方法でも視界を大きく広げ、目をぱっちりとさせる事ができます。



重度のまぶたのたるみ

筋肉の弱体化によってまぶたが持ち上がらないのではなく、単純にまぶたが伸びて皮膚に覆いかぶさっているようであれば、重度のまぶたのたるみとして捉えることができます。この場合では、上眼瞼切開法(じょうがんけんせっかいほう)という、たるんでしまっている皮膚を切開する方法(美容医療でもアイリフトなどとして行われているもの)で症状を改善することができます。

この治療についても、一種の眼瞼下垂治療として保険適用の対象となります。


美容整形も同時に行う事で、より良い印象の目元に

以上のように、筋肉の弱体化や皮膚のたるみによってまぶたがたるんでしまった状態は、いずれも保険適用治療にて解消が可能です。

ただし、保険適用での治療はあくまでも健康面でのトラブルを解消としている目的であるため、目は大きく開くようになっても、目元の美しさが得られる事にはならないケースもあります。

目元をより良い印象にしたいというのであれば、同時に美容整形術を受ける事を検討してみてもよいでしょう。眼瞼下垂の治療でどのみち切開するのであれば、同時に二重まぶた整形術の一つである切開法などを行ってしまったほうが、理想的な目元に近づく事ができます。

クリニックによっては眼瞼下垂の保険治療と美容整形での二重整形術を両方とも取り扱っていますので、まずは自分の目が眼瞼下垂の状態になっていないかチェックし、理想とする目元になるための最適な治療法を検討するためにも、一度カウンセリングにいってみると良いのではないでしょうか。



まぶたは加齢によって変化するので十分なケアを

まぶたは、加齢によって脂肪の減少や皮膚のたるみ、そして筋力の低下など様々な変化がおこる部位です。

一重まぶたが自然な二重まぶたになるなどプラスの変化が起こる事もあれば、逆に目が小さくなってしまったり、健康面に大きな影響を及ぼしてしまうようなマイナスの変化もありますので、目指したい方向に変化させていくためには日々の正しいケアが必要です。


目を強くこすりすぎたり、強く押したりしすぎるとマイナスの変化が起こりやすくなるので、マッサージなどを行う際はあくまでも軽く、血流やリンパの流れを適度に促進する程度のケアを行いましょう。

まぶたをよく擦ってしまったりする生活習慣などを改めるというのも大切です。


それでも加齢によって変化してしまう事は避けられませんので、その場合には無理に自力で何とかしようとせず、一度専門の病院で相談し、最適なケア方法を知る事も重要です。

目は顔の中でも特に人からの印象を左右する部位ですので、理想的な目元を手に入れるため、正しく十分なケアを行えるように心がけましょう。

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