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顔のくすみ解消にはピーリングが効果的? 気を付けたいリスクも

シミ取り・肝斑・毛穴治療 (美白治療)

解説 口コミ広場編集部

公開日:2018/11/12


なんとなく顔色が冴えないと感じたとき、はじめに疑う必要があるのがターンオーバーの乱れです。そして、その改善に役立つのがケミカルピーリングを始めとしたピーリング治療ですが、ピーリングは方法を間違えると肌トラブルが起こることがありますので注意が必要です。それでは、ピーリングに期待できる効果や肌トラブルのリスクなどについてお伝えしていきましょう。

くすみにはピーリングが効果的!

医療機関で行われるケミカルピーリングを始め、エステサロンなどで行われていピーリング施術や、ホームケアとして利用できる市販のピーリング剤は、全てフルーツ酸など酸性の成分を肌表面に塗る事で、少しずつ古くなった角質層を溶かして取り除くというスキンケア方法です。


肌が加齢とともに「くすみ」を生じる原因としては、加齢によって肌に古い角質が積み重なりやすくなり、角質層が古い細胞の層で厚くなる事によって、肌の透明感が失われるというものがあるため、古い角質層を物理的に溶かしてしまうピーリングは、くすみをすぐに解消できる有効な施術なのです。


なぜ角質は厚くなっていく?

肌の一番表面、表皮層という部分の細胞は、表皮層とその下の真皮層の間にある「基底層」という部分で常に新しく生成され続けています。

この基底層で作られた細胞は、基底層で新しい細胞が作られる毎に少しずつ表皮に押し上げられていき、これが繰り返されていく事で肌表面に出てきて、最終的に垢となって剥がれ落ちます。

この繰り返しによって表皮の細胞はどんどん新しく生まれ変わっていく事なり、この働きを肌のターンオーバーと呼びます。


しかし、この肌表面まで出てきた細胞が垢となって剥がれ落ちる作用は、肌の水分量や肌にある酵素の量などに影響を受けるため、加齢やストレス、肌の乾燥などの影響を受けると剥がれ落ちにくくなり、古い角質層がいつまでも表皮を覆って角質層が厚くなる原因になります。


理想的なターンオーバーの周期は28日間とされており、この周期に乱れが生じなければ、肌は理想的な状態で保たれやすくなります。

しかし、この28日周期というのは最も代謝が活発な思春期頃の状態であり、加齢によって体内での成長因子の分泌などが減少していくと、新しい細胞もなかなか作られなくなり、このターンオーバー周期もどんどん長引く事に。

ターンオーバーの周期は「年齢×1.5」ともいわれていて、この計算では30歳では45日、50歳になると75日になってくるなど、非常に遅くなってくるため、上記でご紹介したように角質層が厚くなり、やがて肌色が冴えない”くすみ”の状態が起こります。


ピーリングはターンオーバーを早める効果も

このようなターンオーバーの周期の遅れは自然に改善されるものではありませんが、解消法の一つとしてはピーリングなどによって古い角質層を剥がすという手法があります。

古い角質層を剥がすと、剥がれた角質層の分、肌のバリア機能を補強しようと新しい肌の生成が促進され、ターンオーバーの周期が短くなります。

つまり、ピーリングを行う事は厚くなった角質層を薄くして直接くすみを軽減すると同時に、ターンオーバー周期を整えてくすみにくい肌へと改善する効果も期待できるのです。

また、加齢によって発生するトラブルとしてはくすみだけではなくシミなどもありますが、ターンオーバーの周期が整える事はシミが出来にくい肌を目指す事や、古いシミ薄くしていく事にも効果を発揮しますので、ピーリングはシミが気になる方にもおすすめです。



ピーリングで気を付けたいのはこのリスク

くすみの解消に効果的なピーリングケアですが、一方で下記のような肌トラブルのリスクがあるということも知っておかなくてはなりません。


バリア機能の低下

ピーリングを頻繁に行っていると常に角質層が失われることになってしまうため、皮膚が薄くなるバリア機能の低下が起こることがあります。それによりから、表皮がガサガサしたり炎症が起こったりといったトラブルが引き起こされやすくなりますので、この状態が起こったらいったんピーリングケアをストップして保湿ケアをこまめに行いつつ、お肌の状態が回復するまで待つようにしましょう。

この状態が続くと一見すればツルツルでキレイな肌の状態であるものの、実際には肌理(キメ)もなく、肌のバリア機能が失われてすぐ赤みが出てしまうといった肌トラブルの状態になる場合もあります。


ターンオーバー周期の乱れ

ピーリングによって古い角質層を剥がすと、肌のバリア機能を整えるため、新しい角質層がハイスピードで生成されます。この新しい角質層が出来て肌の状態が整うまで待っていれば問題が無いのですが、十分に角質層が出来上がる前に再度ピーリングを行ってしまうと、肌のバリア機能が過剰に削られてしまう未熟な角質層までもが失われ、その分をケアしようと更にハイスピードで新しい細胞が作られるようになるという連鎖が引き起こされるようになります。

これが繰り替えされる事によってターンオーバーの周期が極端に縮まった状態となるため、常に未成熟な角質層が表皮を覆うことになり、肌荒れが起こりやすくなります。

特にまだ年齢が若いのに過剰なケアを行うとなりがちです。

ピーリングでくすみを改善するのなら、多くても週2回を目安としてケアを行い、過度なケアは絶対に避けましょう。


乾燥性脂性肌

角質層には細胞間脂質のセラミドなどの成分が含まれており、この成分は細胞同士の隙間を埋めると同時に、外部からの刺激に対するバリアの役割を果たしています。

ピーリングを頻繁に行うとこの成分まで失うことになり、そのレスキュー反応として皮脂分泌が増えてきます。すると、肌内部は乾燥しているのに、肌表面は皮脂でオイリーになるといった状態になります。

この状態を乾燥性脂性肌といい、一度起こると改善までには長期間が必要になります。


肌のバリア機能の低下を始めとしたこれらのトラブルは、特にホームケアとしてピーリングを行っている方に多く、ピーリング石鹸などを頻繁に使う事が原因となります。

ピーリングは肌の状態を見ながら適度な頻度で行う必要があるものですので、皮膚科など専門のクリニックで定期的な診断を受けながら利用するようにした方が安心です。


身体の内部に問題が起こっていることも…

くすみのもうひとつの原因として挙げられるのは、血行不良です。血行不良はさまざまな要因が重なって起こると考えられていますが、どのような理由であれ、この状態が起こると肌細胞に栄養が行き渡らなくなってくすみが起こりやすくなります。また、栄養不良の状態ではシワもできやすくなりますので、これだけは絶対に避けたいものです。では、血行不良は何が災いして起こるのでしょうか?


薄着による身体の冷え

夏であればまだしも、秋口から冬にかけての薄着は身体を冷やすため、血行不良が起こりやすくなります。


また、夏でも室温が低すぎると、身体全体が冷えて血行不良になることがあります。空調などはあまり温度を下げ過ぎないように、また足元が冷やされ過ぎないように気を付けましょう。


運動不足

特に同じ姿勢で過ごす時間が長い方や運動不足が慢性化している方は、血流が緩やかになることが多いため血行不良が起こりやすくなります。

座りっぱなしで作業をする人は、1時間に1回、5分程度は立ち歩くようにするなど、意識的に体を動かすように気を付けましょう。


ストレス

ストレスを感じると、知らず知らずのうちに筋肉が委縮して血行不良が起こることがあります。


特に目の下のクマが気になる方の場合では、ターンオーバーの遅れとともに血行不良が起こっている可能性が考えられます。この場合では、「十分な睡眠をとる」、「適度な運動を生活の中に取り入れる」、「身体が冷えるほどの薄着をしない」などを心がけ、血行不良の改善に努めることが大切です。


リスクもあるのがピーリングケアです

ピーリングはターンオーバー周期の正常化やくすみの改善をお手軽に行うことができる方法です。しかし、過剰なケアを続けていると、今回ご紹介した肌トラブルに見舞われることになりますので、必要以上のケアは行わないようにくれぐれも注意しましょう。また、血行不良によるくすみでお悩みであれば、運動をはじめ、ご自身で行える改善策を試しつつ、ピーリングケアを行うことをおすすめします。

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