┃脂肪溶解注射とは
気になる部分の脂肪を減らしたい、サイズダウンしたいと思ったら、以前では脂肪吸引が一般的でしたが、近年は痛みやダウンタイムがほぼなく、簡単に部分痩せが可能な「脂肪溶解注射」が注目されています。脂肪溶解注射は、メスを使わずに注射するだけの短時間な施術で脂肪を減らせる治療法です。
脂肪を溶かす効果がある成分を皮下に注入することにより、薬剤が脂肪を溶解し、部分痩せを可能にします。薬剤によって分解・溶解された脂肪は、汗や尿などと一緒に体外へ排泄されていきます。
┃脂肪溶解注射の薬剤の種類について
脂肪溶解注射で使われている薬剤にはいくつか種類があります。ここでは主なものをご紹介します。
BNLS
お顔の脂肪溶解で使われており、主成分は植物から抽出されています。施術後の腫れが比較的軽く、痛みも少ないです。さらに、効果が2~3日後より実感できることから、効果が早く出る小顔注射として人気です。BNLSは脂肪を分解するだけでなく、リンパの流れを良くしたり、お肌を引き締める効果も期待できます。
BNLSneo(デオキシコール酸0.0001%)
BNLSよりも効果が高いことから、多くのクリニックで使用されています。BNLSの植物由来成分にデオキシコール酸という脂肪細胞の膜を壊す作用のある成分を配合した薬剤です。痛みや腫れがさらに少なくなっているので、BNLSで腫れが出てしまった人にもおすすめです。
BNLSアルティメット
(デオキシコール酸0.02%)
BNLSの植物由来成分に、デオキシコール酸を加えたものがBNLSneoですが、デオキシコール酸の配合率を増やしたものがBNLSアルティメットになります。さらに、脂肪燃焼効果の高い成分を追加配合しているため、よりしっかりと小顔効果が得られる薬剤とされています。
FatX core(デオキシコール酸1.0%)
ボディ痩せに使われることが多い薬剤です。デオキシコール酸が主成分の薬剤で、脂肪細胞の数を減らしてくれるのでしっかりサイズダウンできます。
カベリン(デオキシコール酸0.5%)
カリベンは、顔やボディの痩身で使われます。主成分は「デオキシコール酸」でできており、腫れや痛みを抑える成分として「アーティチョークエキス」、脂肪を燃焼させる手助けする「L-カルニチン」も配合されているので、腫れを抑えつつ高い脂肪溶解効果を出してくれる薬剤です。
アルフォコリン
アルフォコリンは「グリセロホスホコリン」を1000mg配合した新しい注射薬で、日本の厚生労働省にあたる韓国のKFDAに認可された製品です。グリセロホスホコリンは、リジェンスリムに代表される「フォスファチジルコリン」から脂肪酸成分を取り除くことで水溶性になっており、施術後の腫れや赤みはさらに少なくなり、ダウンタイムが取れない方にお勧めの薬剤です。
脂肪溶解注射を受けたあとはリバウンドしないのか、気になるという人もいるでしょう。脂肪細胞の数は、成人までに決まると言われています。この細胞の数は通常のダイエットでは減りません。脂肪細胞の数が減らないので、通常のダイエットではリバウンドしてしまうことが多いのです。しかし、脂肪溶解注射では、脂肪細胞の数そのものを減らしていくことができるため、リバウンドの可能性は低いです。
脂肪溶解注射のメリット
脂肪吸引に比べて体への負担が少ない
脂肪溶解注射は、脂肪吸引よりも体への負担が少ないです。ダウンタイムも短く、すぐに普段通りの生活ができます。施術時間も10分ほどで入院の必要もありません。仕事が忙しい人でも受けやすい施術です。
小顔効果がある
脂肪溶解注射には、小顔効果があります。二重あごが気になるときは、あごに注射することにより引き締まったフェイスラインになります。
気になる部位のサイズダウンが可能
ダイエットしても、思うように気になる部位のサイズダウンができないことがあります。脂肪溶解注射であれば、気になる部位をピンポイントでサイズダウンができます。運動で落すことができないセルライトも脂肪溶解注射なら減らすことが可能です。
脂肪溶解注射のデメリット
1回では効果を実感できないこともある
脂肪溶解注射は、必ず1回で効果が出るものではありません。使用する薬剤や、注入部位によって効果のあらわれ方に差がありますし、個人差もあります。薬剤で脂肪が溶解されても、少しずつ排出されていくため、注射した瞬間に変化が出るというものではないのです。
内出血は腫れのリスクあり
施術直後は、腫れが生じることがあります。また、針を刺した部分は内出血することがあり、目立たなくなるまで1~2週間ほどかかります。痛みの感じ方には個人差がありますが、薬剤の注入時と注入後に痛みが出ることもあります。