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人工毛植毛とは、ポリエステル系高分子樹脂などの人工の素材から作られた毛を頭皮に植毛する方法になります。人工の毛といっても、人形のような毛とは全く違います。自然の毛にあるようなキューティクル様の加工（艶消し）がされていますので、自然の毛と同様の風合いをかもしだします。その自然具合は、床屋が間違えるほど精巧とされています。施術料金は、1,000本ごとに26万円程度が相場です。

人工毛植毛のメリットは主に、自毛植毛より安い・即効性があるの2点ではないでしょうか。人工毛植毛は1,000本ごとに26万円程度ですが、自毛植毛は1,000本で50万円～100万円と倍以上の差があります。また、自毛植毛は自分の毛を植え替える方法ですので、側頭部や後頭部に毛がない、または毛があっても薄くて植毛に適さない場合があります。人工毛植毛は人工の素材から生成しますので、好きなだけいくらでも植毛することは可能といえます。さらに、意外と知られていませんが、自毛植毛は植毛直後に毛が抜けてしまいます。これは人為的に退行期に入っただけとされていますが、3ヵ月程度は毛がない状態が続きます。その点、人工毛植毛は植毛しても直ぐに毛が抜けることはありません。

人工毛植毛は人工的な髪の毛を頭皮に植え込むため、拒絶反応や感染症を引き起こす恐れがあります。今は大丈夫ですが、かつては粗悪な人工毛や技術の低さが問題となり、アメリカでは現在も人工毛植毛は法律によって禁止されています。しかし、アジアやヨーロッパ、オーストラリアでは禁止されておらず、技術の向上により、人工毛植毛による拒絶反応や感染症は少なくなったとされています。また、人工毛植毛は本物の髪の毛とは違って伸びることはなく、また抜け落ちた場合、新たに生えてくることはありません。定着率も自毛植毛ほど高くなく、平均で80%～90%ぐらいとされています。

技術的には眉毛の人工毛植毛は可能ですが、定着率が非常に悪いため推奨されていません。むしろ、眉毛は自毛植毛が適しているといえます。後頭部から毛髪を採取し、眉毛に移植することが可能です。頭髪と比べて、眉毛は面積が非常に小さいですので、費用も30万円程度でできます。ただし、毛が伸びる速度は元のところ（後頭部）と同じになりますので、自毛植毛した眉毛は定期的なお手入れが必要になります。