フェイキックIOLのクリニックを探す
フェイキックIOLとは、近視や乱視そして遠視など様々な目の症状を治療するための方法です。有水晶体眼内レンズ手術という名称で呼ばれることもあります。フェイキックIOLは大きく分けて、前房型と後房型の二通りがあるとされています。.有水晶体眼内レンズの手術では、準備として、手術の約二週間前までに虹彩切除のための措置を行います。これはフェイキックIOL手術中に眼圧が上昇しすぎないために行われます。本番のフェイキックIOL手術では、強角膜を切開したうえで、そこのレンズを押し込んでいき、最後に固定して終了です。フェイキックIOLのメリットは、レーシック手術ができない患者であっても手術を受けることが可能であるということです。
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フェイキックIOLの基礎知識 入門編FAQ
フェイキックIOLに関して、治療方法、効果、痛みやリスク、副作用、治療の流れ、費用、アフターケア、ダウンタイム等について、良くある質問にお答えします。
フェイキックIOLとはどういったものなのでしょうか
フェイキックICL(Phakic Implantable Collamer Lens・有水晶体眼内レンズ)とは、白内障治療で使われるレンズと同じ素材でできた小さなソフトレンズを眼内に入れることで近視や遠視、乱視を治療するものです。白内障手術は水晶体を取り除きますが、フェイキックIOLは水晶体を残したまま近視・遠視・乱視を治すためのレンズを挿入します。施術方法も虹彩の前にレンズを挿入する前房型と、虹彩の後ろにレンズを挿入する後房型の2種類があります。ヨーロッパをはじめカナダや韓国、アメリカなど世界64ヶ国で承認されていて、日本では2014年4月に厚生労働省から認可を受けました。
どういった人にフェイキックIOLは適しているのか
フェイキックICL施術は、虹彩の前もしくは後ろにレンズを直接入れて視力を回復させる手法です。そのため、角膜が薄い、高度の近視・遠視・乱視のためにレーシック手術を受けることができなかった方に向いている視力矯正施術と言えます。レーシック手術後に起こるとされるレーシック合併症の心配もありません。また、レンズを入れる点で言うとコンタクトレンズを思い浮かべる方もいるかと思いますが、角膜より内部にレンズを入れることから、通常のコンタクトのように取り外したり、洗浄しないため、そういったことが億劫と感じる人に対しても適している施術と言えます。
レーシックは保険適用外の施術ですが、フェイキックIOL施術は保険はききますか
残念ながらレーシック手術などと同じように、フェイキックIOL施術も保険適用外となり、自己負担診療となります。値段は医院・クリニックによって差はありますが、50~60万円が相場となっていて、レーシックに比べて割高と言えます。しかし、レーシック手術後に起こるハロ現象(チカチカ見える状態)、グレア現象(モヤがかかっているように見える状態)、ドライアイといった症状が生じにくい、角膜を削る必要がないために感染症の危険性も極めて少ない、広範囲で視力の矯正が可能というメリットも多数あることもまた事実となっています。
どういった流れで施術は行われるのですか
はじめに術前検診を受けます。検診ではレンズサイズ、度数決定、瞳孔が開くまでの時間を測定します。そして、手術内容に同意が行われると施術開始となります。実際にレンズを入れる前にまず、手術後に眼圧が上がらないようにするための処置(レーザーによる虹彩切除術)を行い、その翌日に検診を行います。そして手術当日に、個々に応じて作成したレンズを3mmの切開創からインジェクターで注入します。手術時間としては両目で20分程度となります。状況によっては1日に片目ずつ行うという場合もあります。術後は数日から数週間おきに検診を行います