植毛とは
植毛・自毛植毛
公開日:1970/01/01
実際、現在でも、このナイロンの糸のような人工毛を使った植毛を、いまだにやっているクリニックもあるのですが、術後経過が悲惨なので、現在における植毛はほとんが、自身の毛を使った自毛植毛となっています。
つまり材料となるのは、自身の毛、正確には毛根の部分に毛を作りだす工場のようなシステムがありますが、その工場を含む毛を切り出して使います(これをグラフトと呼びます)。
自然に抜けたり、引っ張って抜いた毛にはこの工場部分がないため使えません。
このグラフトが一旦根付くと、工場から毛周期にしたがって、毛は作り出され成長し、抜け、また作り出され成長します。
グラフトは、どこの毛でもいいのですが、比較的将来的にも無くなる確率の少ない後頭部分の毛を使うことが大半です。
そのわけは、採取した毛の工場は、移植後もその性質を比較的維持していくため、性状が似ているだけでなく、無くなる確率が少いからです。