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脂肪溶解注射でまぶたの脂肪は注射で薄く出来る?その効果と注意点とは

目元・クマ・眉下・涙袋整形 (目元のたるみ取り)

解説 口コミ広場編集部
監修 青井則之 医師

公開日:2019/07/12


ダイエットをしてもなかなか落とせないまぶたの脂肪。厚いまぶたの脂肪は、目を小さく見せてしまったり、眠そうに見えたりと悩んでいる人も多いと思います。とはいえ、メスを入れて脂肪を切り取るのは怖い・・という人に人気があるのが、脂肪溶解注射をまぶたに打つ方法です。注射だけで手軽に出来るこの方法ですが、はたしてどれだけ効果があるのでしょうか?その詳しい方法や、気になる注意点までを詳しく解説します。

監修 青井則之

宮益坂クリニック 院長

1999年 岡山大学医学部卒
    岡山大学医学部附属病院
    社会保険広島市民病院 初期研修医
2001年 国立四国がんセンター レジデント
2002年 東京大学形成外科・美容外科
    東名厚木病院 形成外科
2003年 都立大塚病院 形成外科
2004年 湯河原厚生年金病院 形成外科
2005年 国保旭中央病院 形成外科
2006年 東京大学 形成外科・美容外科 助手
2007年 東京大学 形成外科・美容外科 助教
2012年 東京大学大学院博士課程医学系研究科 修了
2015年 帝京大学形成・口腔顎顔面外科 講師
2018年 宮益坂クリニック開院

1. まぶたの脂肪溶解注射の効果

まずは、脂肪溶解注射とはどんなものなのか?そして、まぶたに打つ事でどんな効果があるのか?についてお話しします。


そもそも脂肪溶解注射って?

脂肪溶解注射とは、脂肪細胞の細胞膜を分解する効果のある薬液を注入する事で、脂肪細胞を徐々に減らしていく痩身治療です。壊れた脂肪細胞から出た脂肪は吸収されるとともにすっきりとした見た目に変わっていきます。そのため、注射した部分を集中的に細くすることができ、、全身痩せには向きませんが、、ダイエットでも落としにくい部分痩せに効果を発揮します。  


大掛かりな脂肪吸引や切開手術と違い、痛みやダウンタイムが非常に少なく、気軽に受けられる治療として現在はとても需要が増えています。少し前までは、脂肪溶解注射というと注入後はかなり腫れるため顔には向かないのがデメリットでしたが、薬剤が改良されて炎症をおさえながら脂肪を溶かす事が可能になり、フェイスラインや頬・まぶたなどの腫れが心配されるような部位でも、安心して利用する事が出来るようになりました。


使用する薬剤はクリニックによって成分や配合が違いますが、現在は従来のメソセラピーの他に、韓国製のBNLSという薬剤を取り扱っているクリニックが増えてきています。

BNLSは脂肪分解効果や代謝作用のある数種類のメディカルハーブをブレンドして配合していて、体への悪影響などはもちろんなく、術後の腫れなども起こりにくいという点がメリットとなっています。

ほとんどが天然由来の成分なので、安心して注入を受ける事が出来ます。


まぶたに注射するとどんな効果がある?

脂肪溶解注射は、まぶたの厚い人、重い人の中でも特に皮下脂肪の多い人に効果的です。さらにその奥の眼窩脂肪やROOF(眼輪筋下脂肪)にまで効果があるため、今までは切開しないと解消出来なかった厚ぼったいまぶたを注射のみである程度すっきりとさせる事が出来ます。


ただし、メスで脂肪を切除するのとは違い、薬液で徐々に脂肪細胞を溶かして排出されやすくするという方法のため、効果が出るまでに時間や回数がかかります。

注入後は、1~3週間でまぶたがすっきりしてくるのを感じますが、一度の効果はわずななので3〜4回は注入を繰り返す必要があります。3‐4週間に一度の施術を続けることで少しずつ効果が現れてきますので、根気が必要な治療になります。

効果に個人差はありますが、何度か繰り返していく事で目に覆い被さる脂肪が徐々に無くなっていき、厚ぼったいまぶたがすっきりして、二重の幅が広くなったり、目がぱっちりと大きくなったような印象になります。

通常の食事制限や運動などによる痩身では大きくなった脂肪細胞を小さくする効果しかないのですが、、脂肪溶解注射は脂肪細胞そのものを溶かしていくという事で、脂肪を蓄積する細胞自体が減少するため、リバウンドしにくいというメリットもあります。

自然とまぶたの脂肪を薄くしていく事が可能なので、大幅に体重の増加などが無ければ、そのままの目元をキープする事が出来るでしょう。


2. まぶたの脂肪溶解注射のメリット

まぶたの脂肪溶解注射は、効果が持続する上にリスクの少ない、とてもメリットのある治療方法です。


顔に傷を付けずにまぶたの厚みを解消出来る

脂肪溶解注射のもっとも大きなメリットは、顔にメスを入れる必要が無いという事です。切開をして脂肪を切除する方法は、傷跡がふさいだあとも白く切開の跡が残ります。そこまでリスクを負いたくない、もっと気軽に出来る治療をしたい、という人に脂肪溶解注射はとても大きなメリットがあります。

その反面、切開を行って脂肪を直接除去する方法と比べれば必要な治療の回数も多く、効果を実感するまでには時間がかかったり、注射のみでどの程度まで目的とする目元に近づけられるかは明確に判断しにくいといったデメリットもあります。


周りにバレずに治療を出来る

脂肪溶解注射は、注射後の腫れや内出血などのダウンタイムが短く、数日経過するとメイクで隠せる程度まで回復するので、周囲の目を気にせずに行う事が出来ます。また、何度か注入を繰り返す事で徐々に効果が出てくるので、まるでダイエットでまぶたの脂肪が落ちたかのように自然にすっきりとさせる事が可能です。そのため、急に目元が変わって周囲にバレてしまうのが嫌な人にもおすすめの方法です。


痛みを最小限に抑えられる

メスを入れる方法に抵抗がある人は、傷跡だけでなく痛みの心配がある人も多いと思います。脂肪溶解注射の痛みは、1〜2日まぶたがつっぱったり、筋肉痛のような鈍痛を感じることががありますが、大抵は我慢出来るくらいのものです。

注入する際の針を刺すときの痛みも、すこしチクッとする程度です。クリニックによっては極細の注射針などを使ったり、あらかじめ冷却したり、麻酔クリームをつかったりして、痛みへの配慮をしている場合が多いです。


むくみの解消や肌の引き締めが出来る

脂肪溶解注射の効果は、脂肪を溶かして排出するだけではありません。薬液に配合されたメディカルハーブなどの成分には、肌を引き締めたり、血行促進作用のあるものが含まれているので、同時にむくみ解消や肌の引き締めも期待出来ます。普段から目元がむくみがちな人は、脂肪に加えてむくみが取れる事で、よりすっきりとしたまぶたになれるでしょう。


3. まぶたの脂肪溶解注射の注意点

脂肪溶解注射をまぶたに打つ際のメリットとデメリットをお話ししました。治療後に後悔しないよう、治療上の注意点を事前にしっかり把握しておきましょう。


効果には個人差がある

脂肪溶解注射に含まれる薬液の脂肪分解効果がどれだけ出るかはかなり個人差があり、1回で効果を感じたという人も入れば、4〜5回繰り返しても思いどおりの効果を感じない人もいます。目に見える効果が確実に欲しいという人は、結果に満足出来ない場合もある事を知っておきましょう。

そして、まぶたの厚みが脂肪よりも皮膚や眼輪筋の厚みにある場合は、注射をしても効果が少ないことがあります。。しっかりとしたカウンセリングをしてくれる医師のもとで脂肪溶解注射が適しているのか診断をしてもらう事も大切です。


アレルギーのリスクがある

これは稀なケースですが、脂肪溶解注射の薬液に配合されている薬剤や、数種類のメディカルハーブなどにアレルギーを起こす場合があります。

クリニックによって使っている成分は違いますが、主にくるみやセイヨウトチノキ、オキメグサなどの植物などが使用されています。アレルギーが出てしまうと、注入後に強い赤みやかゆみを感じ、ダウンタイムも長くなります。事前にパッチテストを受けるようにする事や、もともとアレルギーを持っている人はクリニックでアレルギーの申告をする必要があります。


腫れや内出血が長引く

脂肪溶解注射のダウンタイムは通常2〜3日でおさまりますが、内出血や炎症が強く出てしまった場合は10日程度腫れや赤みが目立つ事もあります。これは、もともと個人差があるというのもありますが、使用している薬液によっても違ってきます。脂肪分解効果の他に抗炎症作用などの薬液に配合している場合は、ダウンタイムが短くなる傾向にあります。また、あまりにも価格が安すぎる場合や、実績の無いクリニックでは安価にするために品質の低い薬液を使っている可能性もあります。どのような薬液を使っているかもカウンセリングの際に質問して、しっかりした返答をしてくれるクリニックを選びましょう。


思いどおりの目元にならない

注射を打つだけなら誰にやってもらっても同じだろうと思いがちですが、思いどおりの仕上がりになるかは医師の判断によるところも大きいのです。

例えば、脂肪の厚いところに薬剤を多めに注入し、薄いところには注入を避けるなど、注入方法のコントロールによっても、仕上がりの目元の印象は大きく変わります。

また、自分では「もっともっと」と思い、注入を繰り返していると、まぶたの脂肪が減りすぎて皮膚がたるみ、貧相な目元になる事もあります。

脂肪溶解注射が向いているかは、その人のまぶたの状態、年齢や骨格などひとりひとりの目元を見て、医師が判断を下すものです。経験が浅い医師に任せると、「まぶたが厚い人はすべて注射で改善する」とひとくくりにされてしまう事もあるので、たとえ注射であろうとも医師の実績はしっかり確認するようにしましょう。


まとめ

まぶたの脂肪を溶かしてすっきりとさせる脂肪溶解注射についてお話ししました。顔にメスを入れずに注射だけで終わる治療だけあって、手軽に行えるプチ整形のような感覚で人気がある治療方法です。また、痛みやダウンタイムも少なく、周りの目を気にせずに受けられるのも大きな魅力です。


ただし、その効果は個人によって差がある事や、思いがけず腫れや内出血が長引く可能性がある事、そして思いどおりの目元になるかは医師の判断が大きく左右する事も覚えておいて下さい。「注射だからどのクリニックでもいいや」と思わずに、しっかりカウンセリングを受けて腕の良い医師を選ぶようにしましょう。

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