二重まぶたの代表的な施術方法「埋没法」と「切開法」
目・二重整形
公開日:2017/01/06
また埋没法にも「瞼板法」と「挙筋法」がある。
まずは、メスを使わずにできる「埋没法」から見てみましょう。埋没法は、切開せずに行うことができるため、施術は約10分で完了します。さらに手術の当日から洗顔やシャワーができ、ダウンタイムも短くて済むという手軽さが最大の特徴。学校や会社を休みにくいという方でも、休日を利用して行うことができます。また、患部は縫ってあるだけなので、術後にやはり元に戻したいという要望や、手術をやり直したいという時にも柔軟な対応が可能となります。
手術方法は髪の毛よりも細い特殊な糸をまぶたの裏側に結びつけて二重を形成するというもので、糸を通す場所によって「瞼板法」と「挙筋法」のふたつに分けられます。瞼板法は瞼板という軟骨ほどの固さを持つ組織に糸を結う方法で、挙筋法は瞼板の上にある挙筋に糸を結う方法です。
このふたつの方法は単純に糸を結う場所が違うだけのように思えますが、瞼板と挙筋は役割や性質が異なるため、仕上がりにも影響するのです。瞼板がある程度の固さを持っているのに比べ、挙筋はやわらかいため、固定力が弱く糸が緩んで元に戻りやすくなってしまうというデメリットがあります。また、挙筋はまぶたを開ける役割を担っている組織なので、そこを糸で締め付けてしまうことで、目が開けづらくなってしまう可能性も考えられるでしょう。
さらには、構造上、挙筋は瞼板の奥に位置しているため、手術の際の二重の幅の調整が難しいのです。そのため、予定以上に広くなってしまったり、術後の腫れがなかなかひかなくなってしまったりするという懸念もあります。奥の方に位置していることで、術後に埋没糸を取り出すことが難しく、再手術が必要になっても行えなくなってしまったというケースもあるようです。万が一、元に戻したくなったり、手術をやり直したくなったりした時にできないというのは、大きなデメリットだと言えるでしょう。
一方の瞼板法はこうした心配が要らないため、挙筋法に比べると効果が持続する期間が長く融通の効く方法です。ただし、施術の仕方や担当する医師の腕によっては、術後に糸が瞼板に食い込んだり、糸が瞳を傷つけて炎症を起こしてしまったりしたというケースも報告されています。
しかしこれらの問題は、糸を瞼板の中に通したり結び目を皮膚内に埋め込んだりする方法を採れば解決できるものでもあります。まずはこうした技術を持っているクリニックを選ぶことで、術後に理想の目元が実現できるように準備していきましょう。また、瞼板法と挙筋法の糸は永久的に癒着するわけではないので、どうしてもラインが薄くなったりなくなったりするリスクがついてくることも念頭に置いておきましょう。