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  スペシャルインタビュー

「Mr.レーザーマン」の異名を持つ美容レーザー分野のパイオニア

スペシャル
インタビュー

「Mr.レーザーマン」の異名を持つ美容レーザー分野のパイオニア

1995年、シロノクリニックはレーザー治療専門のクリニックとして恵比寿に開院した。以来、皮膚科領域のレーザー治療の発展に貢献してきた城野親德総院長は、まさにこの分野のパイオニア。さらに、人気のドクターズコスメ「ドクターシーラボ」の開発者でもあり、さまざまなアプローチで「美しく年を重ねていきたい」という人々の願いに応えている。今回のインタビューでは「ブランドとは信頼である」という考え方を話してくれた。規模の大小や知名度ではなく、いかに患者さまに信頼してもらえるかを最大の価値と位置づける姿勢が印象的だった。

レーザーの可能性にいち早く着目し、
“切らない治療”を提供するクリニックを開院。

医師を目指したきっかけ、美容医療に進んだ経緯を教えてください。

父親が外科医でしたので、親の背中を見てというのが大きかったですね。子どもの頃から父の病院で遊んでいたこともあって、人に感謝される仕事で、やりがいがありそうな仕事だなという思いがありました。
美容医療に進んだのは、レーザー治療に将来性を感じたためです。慶應大学医学部を卒業して、外科の医局で研修医・専修医をやっていた頃、いわゆる“メスを使わない治療”が世に出はじめていました。将来、外科医の仕事は機械に変わっていくだろうという思いがあり、同時に、数多くいる医者の中で「自分にしかできないことはなにか」と考えた結果、欧米で流行りはじめていたレーザー治療に目がいったのです。それで、皮膚科領域のレーザー治療を本格的に勉強しようと医局をやめました。日本で勉強しようと思っても、やってるところがほぼない状況でしたので、アメリカに視察に行くなどしましたね。


当時のレーザー治療をとりまく状況はどのようなものだったのですか?
シロノクリニック開院の経緯も含め教えてください。

皮膚科のレーザー治療を受けるのは、火傷跡、顔のアザといった病気や傷で悩んでいる方がほとんどでした。それらの症例を積み重ねていく中で、アザを消したところのお肌が他に比べて10歳くらい若くなる現象がみられ、レーザーには2次的に美容効果があることがわかりました。それならば、と、日本で初めての美容皮膚科を設立しようと考えたのです。
当時は美容皮膚科という言葉はなかったので、開業に向けて大学の教授や銀行の方に話をしてもまったく相手にされませんでしたね(笑)。開院したものの、患者さまも1日に1人、2人でしたし。そうしているうちに、テレビやラジオなどのメディアで「変わった先端的な医療をやっている先生がいる」と紹介され、日本中はもとより海外からも患者さんがいらっしゃるようになり、あっという間に半年先まで予約が埋まってしまいました。お肌のことで悩んでいる方が、これほどまでにいるのかと驚きましたね。


レーザー治療と切り離せないスキンケア。
自信を持ってすすめられる「ドクターシーラボ」を開発。

クリニックの理念について伺います。
シロノクリニックが目指すクリニックの在り方とは?

「ブランド力」というものがありますが、私は、規模が大きい、知名度が高いことよりも、信頼力が本当のブランドの価値だと思っています。そういう意味で、クリニックのブランド力を向上させるために、まずは信頼を裏切らないこと。きちんとした治療をし、その上で患者さまの満足度を高め、安心感を与えることを重視しています。それを実現するには、まず、患者さまのお話をよく聞くこと。小さな差が大きな差につながるので、スタッフを含め、しっかり耳を傾けるようにしています。施術面では、高い医療技術水準を保つためにも、確立された治療をプロフェッショナルなドクターが行うことが重要だと考えています。


「ドクターシーラボ」の生みの親でもいらっしゃいますが、スキンケア商品の開発も“切らない治療”の延長線上にあるのでしょうか?

そうですね。例えば、糖尿病の治療をしていても、食事がメチャクチャでは意味がなくなってしまいますよね。お肌の治療も同じです。レーザー治療後、患者さまのお肌をより良い状態に導くためにも、スキンケアは切り離せません。それもあって、治療とスキンケアの両面から患者さまにお応えしたいというのが出発点でした。
実際、開院当初からスキンケア商品のご相談が多く、「肌の弱い方は界面活性剤やパラベンが多いものはやめたほうがいいですね」とアドバイスすると、「よく分からないから選んでほしい」と言われる。具体的な商品を選べる立場ではないので「裏書きよく見て、注意して買ってください」とお答えする……という、もどかしいやり取りが多かったので、だったら自分で納得いくものを処方しておすすめすることにしました。はじめは、クリニックで処方して患者さまに提供していたのですが、口コミが口コミを呼んで遠方の方からも「送ってほしい」とのご要望が多々あって、月に500個、1000個とどんどん多くなっていき、ドクターシーラボという会社が産声をあげました。


25万件の症例実績に基づく高い技術力が
治療結果に大きな差を生む。

治療について伺います。クリニックの治療方針を教えてください。

メスを使わない治療の中で、いかに自然に、その方にとってのトラブルを解決するかという意味で、最適な施術を選び出して差し上げることです。「3台の機械がありますけど、どれにします?」ではなく、「あなたはこうだから、この機械がおすすめです。でも、こういう選択肢もありますよ」と、患者さまに分かりやすく説明する。きちんとした合意形成と理解を患者さまに促し、患者さんから与えられた条件の中で、いかにナチュラルに結果を出すかがポイントだと思います。


現在、力を入れている治療を教えてください。

30代、40代以降の患者さんが多いので、たるみや毛穴の開きなど、いわゆるアンチエイジング対策ですね。その中でも、サーマクールとウルセラはニーズが高い治療です。単純に言えば、サーマクールは皮膚を引き締めるもので、ウルセラはその下の筋肉の土台をギュッと引き締めるものです。比較的若い方はサーマクールを使用し、50代以降のちょっと土台も落ちてきたというケースでは両者を組み合わせることもあります。
また、シミの治療ではQスイッチレーザー各種やフォトフェイシャルなどさまざまな機械を取り揃え、シミの種類によって使い分けています。同じ機械を使っても、シミは深さが少し違うだけでこちらはキレイにとれて、こちらは濃くなるということがあるので、左右で変えることもあります。


機械そのものは同じものが多くのクリニックに導入されていますが、
その中でシロノクリニックの治療の優位性というのはどこにあるのでしょうか?

やはり症例数でしょうか。サーマクールだけでも3万件、開院以来25万件の症例があります。その中で試行錯誤しながら、オーバーラップの密度や筋肉の流れにそってあてる方法といった治療方法を確立してきましたので、同じ機械を使っていても、単純にあてるのとでは結果の出方も違います。「いい機械を使うこと」と「いい技術」はかけ算になっているので、症例に基づく技術力は大きな違いになっていると思います。


先生自身が患者さまと向き合う際に大切にしているのはどのようなことですか?

結果を出すだけでなく、本人がどう気にしているかも含めて解決してあげないと、満足は得られないと思っています。「シワが消えますよ」と言うだけではなく、「このシワが消えると、気になるお顔の老けた感じがわかりにくなりますよ」とか、「輪郭がシャープになることで若々しく見えますよ」とか。患者さまの中には、「ソバカスひとつとっても、こんなこと相談していいのかしら…?」と悩みを抱えながらも、勇気を出して医師に相談したら相手にしてもらえない経験をされている方が多くいらっしゃるので、治療と精神の両面からサポートすることで患者さまの満足度を高めていきたいですね。


最後に、読者にメッセージをお願いします。

当院は、ご本人だけでなく、お母さま、お嬢さまの親子三代でご利用いただくなど、長いお付き合いができるクリニックでありたいと思っています。そのためにも、患者さまに対して信頼を裏切らない治療を提供してまいります。

編集後記

穏やかかつ冷静な先生という印象でした。お話はとても丁寧でわかりやすく、それでいて無駄がない。ライターとして「非常にありがたい」というのと同時に、患者として訪れたとしても、ストレスなくお話しできるんだろうなぁ、と思いました。
インタビュー中、「新しいことにチャレンジするのがお好きなんですか?」と伺ったところ「好奇心や柔軟性はあるかもしれない。俗に言う『できない理由は言わないでね』っていうタイプかな。社員には厳しいかもしれませんね。スティーブ・ジョブスほどではないけど(笑)」と、おっしゃっていました。その厳しさがあるからこそ、高い信頼力が生まれているのかもしれません。

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