クリトリス包茎ってどんな状態？　治療法は？

クリトリス包茎ってどんな状態？

クリトリスは女性が持つ器官の一つで、包皮という薄い皮に包まれている陰核という部分の事を指します。

クリトリスは男性器と同じように性的興奮などによって肥大化するため、包茎でない状態であれば性的興奮を覚えた際などに包皮から外部に露出してきます。

これが性的興奮を覚えた際などにも外部に露出せず、包皮に包まれたままの状態をクリトリス包茎といいます。

クリトリス包茎は基本的に病気などではなく、包皮が多い、または陰核が小さいといったような、単純な体質による違いであるため、どちらの方が正常、異常というものではありませんが、クリトリス包茎を放置していると、日常生活の中で以下のようなトラブルが生じるケースがあります。

臭いや痒み

クリトリスが包皮から露出できない状態でいると、クリトリスと包皮の間に汗や老廃物などが入り込み、雑菌が繁殖しやすくなります。そして、これによって臭いや痒みが発生することがあります。

また、細菌などが繁殖しやすい事から性感染症への感染率が高くなりますので、なるべく早めに治療を受けて解消しておくことが望ましいでしょう。

不感症

クリトリスが刺激を受けると性的興奮が高まりますが、包皮に包まれた状態ではそうでない方よりも性的な感度が鈍ってしまう場合があります。

クリトリス包茎の治療について

クリトリス包茎は、基本的には包皮が大きいという体質によって発生しているものですので、包皮をメスで切除することで解消することができます。

なお、その際には医師が包皮の切除範囲を慎重に決定しますので、平常時ではクリトリスが包皮の中に治まっている状態に仕上がります。

クリトリス包茎の治療に必要な費用は？

クリトリス包茎は疾病ではありませんので保険適用外の自由診療となります。つまり、美容医療と同じ扱いということです。

費用に関しては美容外科によってばらつきがありますが、安いところでは10万円前後から２０万円前後とクリニックによって様々です。

一度に支払うとなると大きな金額となりますが、美容外科によっては医療ローンが用意されている場合がありますので、まとまった金額を用意できない方は気軽に相談してみると良いでしょう。

いきなりカウンセリングを受ける勇気がないという方は、メール相談に対応している美容外科を探して、ひとまずメールで相談してみてはいかがでしょうか。メールであれば医師や看護師と直接顔を合わせることなく、気軽に相談できるはずですよ。

手術時間はどれくらい？

およそ20～30分で治療が終了します。また、手術の際には事前に局所麻酔を施しますので、手術中は痛みを感じることなく手術を受けることができます。麻酔の種類は美容外科によって異なりますが、ほとんどの美容外科では笑気ガス麻酔または注射による静脈麻酔が用意されています。

手術直後から特に大きく行動が制限されるものではなく、基本的には日帰り手術で手軽に受けることができる内容です。

手術跡が目立つ事はある？

クリトリス包茎の手術は、包皮にあるシワに合わせて縫合を行うため、適切に手術が行われて、時間経過により目立たない状態になれば、手術をしているという事が後からパートナーに指摘されるという事も特にないでしょう。

ダウンタイムについて

手術直後から2～3日は縫合部分から出血しますので、ナプキンを使用する必要があります。また、麻酔が切れると痛みが出ますが、美容外科では化膿止めや痛み止めなどの内服薬を処方されるため、痛みを和らげながら徐々に日常生活に戻ることができます。なお、クリトリス包茎の治療では入院する必要がありませんので、仕事や家事には翌日から復帰することも可能です。ただし、出血量が多かったり激しい痛みが続いたりする場合もあるため、無理に仕事や家事に復帰するのではなく、医師の指示に従って休養する必要があります。

性交渉はいつから？

性交渉によって強い刺激などが加わると、手術部位から出血などが発生する可能性があるので、手術当日から1カ月間は性交渉は禁止です。

ただし、1カ月というのはあくまでも目安であり、回復度合いによってはそれ以上の禁止期間が続くこともあります。この期間を守らずに性交渉を早めに行ってしまうと、回復期間が長引いたり、理想の仕上がりにならなかったりすることがあります。パートナーがいる方は、あらかじめ手術の予定や経過などについて知らせておき、協力を得られる体制を整えておくことが大切です。

その他注意事項について

手術当日のシャワーやお風呂は禁止、シャワーは翌日から可能ですが、お風呂で湯船に浸かれるのは術後1週間程度となります。

また、術後1週間程度は禁酒する必要があり、香辛料などの刺激物も刺激になってしまうことがあるのでお酒や香辛料の摂取もなるべく控えましょう。激しいスポーツは術後2週間目くらいから可能です。

まずはメール相談、続いてカウンセリングを受けてみましょう

場所が場所だけに他人に相談できず、一人で悩みを抱え込みがちなのがクリトリス包茎です。ですが、クリトリス包茎は自然に治るものではありませんので、気になっている方は少しでも早く治療を受けておくことが望ましいでしょう。

とはいえ、やはり恥ずかしいものは恥ずかしいでしょうから、まずはメールで相談、勇気が出たらカウンセリングという流れで考えてみてはいかがでしょうか？最近では、医師やスタッフが全員女性という美容外科も増えてきているため、男性医師では抵抗があるという方は、女性医師のいる美容外科を受診してみるのも良いでしょう。