【手術せずに半永久的な治療効果-切らない治療 ミラドライ-】
わきが手術・多汗症治療
公開日:1970/01/01
最近、良く耳にするかもしれませんが「切らない多汗症治療・わきが治療 ミラドライ」って何?という疑問にお答えする前に、ワキ汗について少し考察してみましょう。
【汗をかくのは人間の生理的機能。でも…】
人は誰でも、汗をかきます。体温を保つために、汗は大切な役割を果たしています。
それはなんとなく分かっているけれど「ワキに汗なんか、かかなくていいのに!」と思っている方は多いのではないでしょうか。汗だけでも相当イヤなのに、ワキの場合は「アポクリン腺」が悪さをすることによって”ニオイ”も出てきてしまいます。
エクリン線はサラサラとしたいわゆる「普通の汗」を、アポクリン腺はたんぱく質などを多く含んだ「ニオイの元となる汗」を分泌します。
電車のつり革につかまる時、お友達や恋人に手を振る時、みんなでテーブルを囲んで食事を楽しむ時…
色々な場面で気になる、ワキの「汗ジミ」
そして蒸れたワキから発散される「ニオイ」。
夏はもちろんのこと、冬だって暖かい部屋に部屋で過ごせば汗はかきます。厚手のコートを脱いだら汗ジミが…ということもあるでしょう。
そんな汗ジミや黄ばみによって大切な洋服がダメになってしまったり、ニオイが気になって他人と接近するのを避けてしまったり…そんな悩みを抱えていらっしゃる方は少なくないと思います。
ではこれらの悩みを解消するために、どんな対策があるのでしょうか?
一つ一つ見て行きましょう。
【1】スプレー剤や吸収パッド
薬局の店頭には、たくさんの「ワキ汗・ニオイの対策商品」が並んでいます。抗菌作用をあわせもった製品や、直接ワキに塗るタイプの製品もあります。
これらの製品の最大のメリットは”気軽に使える”ということでしょう。朝出かける前にスプレーしたり、服を着る前にパッドを装着したり。
しかしこの対策法には”症状の強い人では十分な効果が得られない”という悲しい問題があります。
ニオイには多少効果がある気もするけれど、汗はやっぱり出てくるし、ワキに汗ジミはできてしまう…と感じている方も多いと思います。
【2】ボツリヌストキシン注射
ボツリヌストキシン(「ボトックス」などは比較的有名ですね)お顔のシワ治療や、ワキの多汗症の治療薬として非常に優れたお薬です。
このお薬をワキの皮膚に注射することで、汗の量をかなり減らすことが期待できます。
汗が減ることで、結果的にニオイも少なくなってきます。
注射を打ってから数日で効果がはっきりと現れ、持続期間は約3か月~6か月です。
比較的お手軽でしっかりとした効果が期待できますが、持続期間が短いのが唯一の欠点です。
【3】手術療法
ワキの皮膚を切開し、皮膚の裏側にある汗腺(エクリン腺、アポクリン腺)を取り除く手術です。
汗とニオイの原因を直接取り除くため、比較的しっかりとした効果が期待できます。
※手術療法の欠点
・ワキの皮膚に傷が残ってしまう
・執刀医の技術によって治療結果が左右されてしまう
・手術直後はワキの皮膚が非常に薄いため、ワキを固定した状態で数日間の生活制限がある
・汗腺をたくさん取るためには、比較的大きく皮膚を切る必要がある
【4】ミラドライ
さて、やっと本題のミラドライです。
ミラドライはワキ汗・ワキガを「切らずに、しかも手術のように長期間」改善する医療機器です。
日帰りでの治療が可能で、ボトックスのようなお手軽さと、手術療法のような優れた効果が期待できる画期的な医療機器です。
汗やニオイの原因となる「エクリン腺・アポクリン腺」は皮膚の奥、深さでいうと3mm~5mmほどのところに集中して存在しています。
ミラドライはマイクロ波を利用してこのエリアに熱を加え、「エクリン腺・アポクリン腺」を破壊します。
同時に皮膚表面はハンドピースにより強力に冷却されるため、皮膚表面へのダメージを防ぎつつ、奥にある汗腺を破壊してくれるというわけです。
効果は個人差がありますが、一度の施術でだいたい70パーセント~80パーセントの汗腺が破壊されます。
つまり、汗の分泌や、ニオイ物質の分泌が2割~3割程度にまで減少するということです。
症状が重症でなければ、一度の施術で比較的良好な結果が得られます。
※汗の量が多い方やニオイの強い方は、3ヶ月以上あけて二回目の施術を受けることもお勧めしています。
最近では、様々なクリニックが取り扱っている施術ですが、よくカウンセリング等で分からないことを確認した上で、受けられて下さい。