脂肪吸引、糸リフトをしました。その後、口を動かすと歪みます。

Kunoクリニック 梅田院総院長

九野広夫男性

行った施術の口コミ

 3件

3.14

ドクター相談室回答数

 237件

初めまして。医療法人美来会Kunoクリニックの九野です。

田中さんの術後写真を拝見するに、確かに顔面の静的非対称と動的非対称が見受けられます。ご不安はごもっともですね。勿論まだダウンタイム中であることも原因の一つかも知れませんが、同時にしてはならない手術の組合せが多く、担当医の予見能力とセンスに大きな疑問を感じます。

当院では各個人をオーダーメイドデザインする際に顔面を４Dで捉えていて、脂肪吸引や注入に特化した技術で他院修正を専門にしています。

OP後経過でもこの様な現象が生じている原因として考えられることは、大別して
１．麻酔薬や（漿液性のものも含む）内出血・炎症によるもの
２．担当医のデザインと（脂肪注入部位と手技、リフト糸挿入部位と手技、ボトックスの注入部位と単位数など）手術によるもの
３．術後の圧迫状況や手術合併症等によるもの

に大別されますが、この内１．については時間経過で改善がみられる筈ですのでここでは上記２．と３．が原因である場合の、専門的見地からの見解を申し上げます。

先ず、頬の脂肪吸引に同部位へのリフトの糸は全く不要です。寧ろ、過剰癒着や引き攣れ、吸引層と一致した場合の挿入層からの遊離や位置異常等、害悪になることが多いからです。

次に、吸引や局所麻酔近縁部へのボトックス同日注射は禁忌です。手術の腫脹や局所麻酔などにより、注入後数日で神経終末に作用が安定するまでは、ボツリヌス毒素蛋白が目的部位に正確に留まらないリスクが増大するからです。即ち、吸引による顔面神経損傷の麻痺なのか、ボトックスが原因なのかの鑑別を困難にさせます。

今回の症状の原因としては複合的要因が考えられますが、当院の顔面脂肪吸引術後なら、一時的な麻痺様症状が出てもいずれ回復して、後遺障害が残った方はいらっしゃいません。

ダウンタイム経過後にも治らなかった場合や御担当医でも治せなかった場合には、改めて当院にご相談下さい。脂肪吸引や注入、糸リフト等の他院修正は当院の専門分野でございます。宜しければ当院ＨＰで具体的な類似症例をご確認の上、充分に御検討ください。

九野広夫先生のその他（顔のしわ・たるみ）の症例 （アフター）