脂肪吸引しましたが効果を感じません

Kunoクリニック 梅田院総院長

九野広夫男性

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初めまして。医療法人美来会Kunoクリニックの九野です。
Zmtさんの術前後のお写真がないため、あくまでも専門的見地から一般論で申し上げます。
術後30日前後の状態では、線維化による拘縮がMaxレベルになっていて、多少の炎症性変化による腫れ（血腫や漿液貯留も含む）が残っている可能性がある時期です。「ぷにぷに」部位がもしかしたらその腫脹残存部であるかも知れません。
然しながら2400㏄の吸引量はzmtさんの体格情報から察してかなり少ないと思われます。
吸引量が少なかった背景にある理由として考えられることは、
●VASERシステムではなく「シリンジ法」であったこと。（尤も、VASERを用いていても担当医の技術力に依存する要因が大きい。）
●担当医が腹部外科出身でないか、腹部の脂肪吸引経験が浅くて未熟なのか、或いは（腹膜穿孔等の）医療事故を防ぐ目的で、控えめ吸引をモットーにしている
●zmtさんの腹部に何らかの瘢痕やヘルニア等の病変部があり、特定部位の吸引を避けなければならなかった。or元々皮下の線維性組織率が高く脂肪が少なかったこと
等が挙げられます。然しながら多くは上記2者の理由が殆どで、仮に3番目の理由であったとしても当院なら術前相談で打合せや説明、実際の診察とシミュレーションを徹底して事前に予測吸引量を申し上げています。
当院では腹部外科出身の九野が、国内で唯一VASERのダブルライセンスを取得して13年以上の
症例や実績を上げ、全症例医療事故無く（他院吸引後に凸凹やタルミ、取り残し等の問題を）修正まで担当していますが、zmtさんの体格情報から過去の症例を照らし合わせて考えると、推定ですがVASER超音波モードを使用すれば3000～3500㏄（身長や体重、術前写真等の情報があればより正確に判断できます）以上の吸引ができたのではないかと思われます。

特に腹部の脂肪吸引では臍周囲に繊維組織が多く、季肋部や腸骨陵付近の術中疼痛が強くて、それらの周囲を力任せに吸引すると血圧変動や穿孔等のリスクが高くなるため、経験のある医師でも躊躇されやすいところではあります。当院では他院術後の失敗を改善することに特化した技術で脂肪吸引や術後修正を専門にしています。当院のHPには、zmtさんと同様の症状の方が多数いらっしゃいます。経過後にも治らなかった場合には、改めて当院にご相談下さい。

九野広夫先生のお腹の脂肪吸引の症例 （アフター）