挙筋法の手術後、糸アレルギーの場合は抜糸をした方がいい？

A CLINIC YOKOHAMA （エークリニックヨコハマ）横浜院 院長

柴田貴志男性

行った施術の口コミ

 73件

3.06

ドクター相談室回答数

 105件

　こんにちは、A CLINIC YOKOHAMA副院長の柴田と申します。

　埋没法1か月後に瞼が腫れ、糸アレルギーの可能性が高いと言われたのですね。

　通常用いられる縫合糸はナイロンと呼ばれる素材です。これは生体反応といって体が異物に反応することがかなり少なく、アレルギーにもなりにくい物質です。

　また、アレルギーが起きているとすると、通常は抗炎症作用のあるステロイド剤などが選択されますが、抗生剤は細菌を抑える目的のためアレルギーには用いられません。

　埋没法後に腫れが出ている場合、最も考えられるのは細菌感染による炎症で、これは抗生剤によって落ち着きます。しかし、抗生剤が効かない、または繰り返し炎症を起こす場合は抜糸する必要があります。

　仮にアレルギーであった場合、アレルギー源である糸を抜糸しない限りアレルギー症状はよっぽど落ち着かないと考えられます。

　以上より経過と通常起こりえる確率的にアレルギーよりも感染が疑わしいかと思われます。


　ただ、感染の場合通常腫れと痛みが出ることが多く、アレルギー症状の場合かゆみも伴うこともあります。腫れとかゆみがでているとのことでアレルギーである可能性も否定できませんが、どちらにせよ症状が続く場合は抜糸も視野に施術を受けたクリニックでご相談いただくのがよろしいかと思います。

柴田貴志先生の二重埋没法の症例 （アフター）