切開フェイスリフトによる顔面麻痺
しわ・たるみ整形(注入、糸、フェイスリフト) フェイスリフト手術
3/5に切開フェイスリフトを受けたのですが、右顔面一部に顔面神経麻痺(運動麻痺)がでてしまい、
1ヶ月半以上経った今でも改善しないので不安を感じております。
具体的に右顔面において、
・上唇~鼻~下瞼を動かすことができない。(感覚はあります)
・右口元から耳の周辺にかけて、拘縮があり、感覚があまりない。
・右耳の閉塞感、こもった感じがする。
担当医からは、麻痺についてはそのうち治るが、1ヶ月経過しても改善していないので、鍼治療をしたほうがいいとアドバイスされ、鍼治療を受けていますが、まだ改善には至ってないです。
このまま鍼治療続けていいものか、あるいは、他の専門医に診てもらったほうがいいのか、悩んでおりますが、アドバイス頂けますと幸いです。
1 名のドクターが回答
1件の回答があります
1件目の回答
(2022-05-16)
医療法人美来会Kunoクリニックの九野です。さくさん、ずいぶん大変な思いをされご不安なことと存じます。そもそも30代のさくさんに、切開を伴うフェイスリフト手術を行った医師の判断が、(たとえ悪気が無かったとしても、ご本人様がご希望されていたとしても)今の時代の基準から申し上げて間違っていると思います。
さくさんのメッセージから察するに顔面神経麻痺の程度は、術後週~月単位の経過中、全く変化はございませんでしょうか。例えば普段通りに動かせるDegree Scoreを10/10、全く動かせないDegree Scoreを0/10とした場合、主観的に(週ごとに)点数をつけてみては如何でしょうか。経過観察において、軽快・不変・悪化という風に大きく3通りに分類してScoreの変動を見ると予後がある程度予測できることがあります。
あくまでも外科の一般的な見解ですが、顔面神経でも三叉神経でも末梢レベルなら月単位で徐々に改善してゆくことがありますが、6ヶ月~1年経過して改善しない場合には症状が固定されてゆきます。また末梢レベルの損傷ならビタミンB12製剤のメチコバールや他のビタミン剤等の服用で改善が見込めることもありますが、硬化は限定的でかつ治癒に時間がかかります。副作用で知覚過敏が生じることもあります。
鍼灸治療は、その先生の流派によりますが可能性はあると思います。ダメージを受けた神経線維周囲の局所の血流を再開して、効果を期待する治療です。また、電気刺激を適切な出力であて続ける治療を試してみるのもいいかも知れません(顔面神経麻痺治療効果とのエビデンスはございませんが、藤田保健衛生大学医学部等ではかつて、脊髄損傷による頚髄麻痺症例に対して電気パルス治療を施し、良好な結果を得ている事例があります)。更に、他部位の自験例ではありますが、脂肪幹細胞(の中にあると言われているMuse細胞)の効果で、麻痺していた乳房の感覚が(当院でのバッグ抜去同時再生豊胸術後に)蘇ったという症例が数多くございます。
最後になりましたが、顔面神経根部切断等の不可逆的なダメージではなく、耳朶前方周囲で高度な線維化が生じていて、顔面神経そのものに過剰な癒着圧がかかっていることが、今回の麻痺の原因であったとするなら、その線維化の瘢痕を解除すると麻痺の改善が見込めることもあります(この治療法も当院独自の技術です)。
九野広夫先生のフェイスリフト手術の症例 (アフター)
関連するほかの相談
フェイスリフト手術のおすすめコンテンツ
編集部のおすすめ!
あなたも無料で相談してみませんか?
ドクター相談室
美のお悩みを直接ドクターに相談できます!
696人のドクター陣が72,000件以上のお悩みに回答しています。
フェイスリフト手術のほかの相談
フェイスリフト手術に関連するクリニックを探す
検索条件
しわ・たるみ整形(注入、糸、フェイスリフト)
ほうれい線、フェイスライン、ゴルゴライン、フェイスリフト(切開リフト)