〈脂肪注入〉飲酒の定着率の影響についてご質問がございます。
2週間前に全顔の脂肪注入をしたのですが、先日過度な飲酒をしてしまいました。
お酒を飲んでも血流がよくなるだけなので大丈夫かと思い飲んでしまったのですが、お酒を飲んでから急に脂肪が減った気がします。
調べても飲酒については病院のサイトにより、術後1ヶ月は禁止と記載していたり、1週間後から問題ないと記載していたり、どの情報が正しいのかわかりません。
実際飲酒は脂肪の定着を下げてしまうのでしょうか?
1 名のドクターが回答
1件の回答があります
1件目の回答
(2023-03-17)
VASERダブルライセンスホルダーClinic Nine Fieldsの九野です。実際のmmkさんのお顔を直接診察(触診や側面、様々な表情時の状態等)させて頂かなければ、機転や予後に関して詳しくは述べられませんが、専門的見地から一般論を申し上げます。
今回の現象の原因として考えられることは
第一に、術後2週間が経過しているためダウンタイムが概ねひいてくる頃だった。
第二に、術後2週間後の飲酒が直接「脂肪の生着をその時点で左右した」のではなく、既に壊死を起こしていた脂肪組織が分解されていて、飲酒による血流増大によってそれらが回収されてしまった。
(術後2週間目の飲酒は生着率自体に対しては特に問題なく、逆に生き残った脂肪にとっては酸素や栄養が行き届きやすくなり老廃物の分解や回収が促進されるというメリットもあります)
です。つまり生着率の良し悪しは、担当医の吸引術式や注入技術、吸引から注入への時間、(臓器移植後の細胞活性と同様に)実は、組織への注入後数時間~24時間以内で概ね決定されます。手術を受けた側の術後の状況等によっても左右されます。
その後線維化形成の過程で被膜カプセルに閉じ込められて時限的に壊死を起こす細胞も存在するため、血腫や喫煙、物理的圧迫や栄養状態など他の要因によるものが大きいと言えます。仮にコンデンスリッチやピュアグラフト方式を含む第二世代までの「脂肪幹細胞や再生医療」でも、実は普通の脂肪注入と殆ど変わらないので、同様の本質的な問題が内在しています。
余談ですが脂肪幹細胞は、分裂・増殖・分化・成長する能力を持ちながらそのスイッチがオンにならなければ全く何も変化しない特性があります。酸素栄養不足になると死滅こそすれ勝手には分裂増殖をしません。つまり生着率に関しては脂肪幹細胞を濃縮したり培養したりしただけでは全く意味が無く、通常の脂肪注入と同等です。
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