傷跡修正後の赤みは自然にひきますか?
8年程前に、腕の傷跡修正で、切って縫う手術をしましたが、そこにまだ少し赤みが残っています。中に溶けない糸が残っているようで、何ヶ所か少し皮膚が膨らんでいて、特にそこが赤いです。中は溶ける糸を使っているものと思っていましたが、医師に確認したところ、溶けない糸を使ったそうです。傷跡修正で、中を溶けない糸で縫うことは普通ですか?糸の部分に赤みがあるのも、気になります。赤みは自然に引くでしょうか?
2 名のドクターが回答
2件の回答があります
1件目の回答
(2015-04-30)
ブリスクリニックの田尻(形成外科医)です。
たとえ切って縫うという処置でできた傷であっても、ケガをしてできた傷であっても、真皮に達する傷はの正常のコラーゲン構造が破綻していますので傷あとが残ります。その傷跡ははじめ赤いのですが、成熟して白く強いキズアトになるまで、最低でも半年かかります。
お話しでは、赤いということはまだ成熟していないということですが、白い成熟した傷にするためには、摩擦やその部分の緊張を茶色いテープなどで防ぎつつ、場合によって内服(トラニラスト)で治療をしたりします。
それでも赤みが長く続く場合、他の要因を考えますが、今回のご質問の状態でしたら、皮下にある異物(この場合ナイロン糸)が関係しているのかもしれません。
ただし、その手術の時の医師の糸の選択が間違っていたというわけではないでしょう。
私は通常は溶ける糸で治療していますので、この時の医師の判断に完全に賛成しているわけではありません。ですが、上口唇の傷など、頻繁に動く部分などで、まれに極細のナイロン糸を少し使うことがあります。
その目的は、瘢痕が成熟するまでの期間以上に長い目で見て、今後その瘢痕が広がってほしくないような場合、溶ける糸では将来的に不安(足りない)と判断するためです。
今回の医師の選択は、おそらく瘢痕を切り取ってから寄せようとした際、思いのほか皮膚の欠損が大きかったためテンションが強くかかったので、術後に瘢痕がずるずる広がらないようにしようと工夫したのかもしれません(推測ですが)。
今後、どうしても改善しない、もしくは気になるようでしたら、その部分だけ小さく切ってやり直すとよいでしょう。
もちろんその際は溶ける糸を使われるとよいかと思います。
田尻豊和先生の傷跡治療、ケロイドの症例 (アフター)
田尻豊和先生がいるクリニック
2件目の回答
(2015-05-15)
こんにちは、大西皮フ科形成外科 滋賀大津石山医院の大西です。
傷跡修正で中を溶けない糸(普通ナイロン糸)で縫う事は一般的です。しかし手術後8年経過されて傷に赤みがあり、その赤みが中のナイロン糸の部位と一致しているのであれば、そのナイロン糸を抜いた方が良いと思われます。抜かないと赤みは引かないと思います。
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