鼻整形術後、左鼻先にしこりのようなものがあります。

KUNOクリニック　 麻布院　クリニックナインフィールズ総院長

九野広夫男性

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美容外科医歴20年、他院修正専門Clinic Nine Fieldsの九野です。海さんが仰る「糸リフト」とは顔面ではなくアップノーズや隆鼻目的で挿入された糸でしたでしょうか？特に鼻尖部に対して変色やシコリのあるところにcog糸などの異物が挿入または断端が配置されていますか？

そもそも、同一部位に跨るところにヒアルロン酸注入と脂肪溶解注射とリフト糸の挿入は併用してはならない施術の組合せで、特に鼻尖部はご指摘の通り、阻血や動脈塞栓による壊死や菲薄化、慢性発赤・疼痛、異物の穿孔などが生じやすいところです。

渡韓整形に限らず美容医療の世界は技術格差と医師間の価値観の開きが大きい分野で、「有名医院だから」「芸能人が受けているから」という理由だけでは「安全」でも「最先端」でもありません。寧ろ、その様なイメージビジネス化しているところにこそ、深い闇が潜んでいます。

海さんが御心配されている「壊死」の場合には、仰る通り局所の軽度発赤や白色化→暗赤褐色化→赤黒色化などの色味の変化に留まらず、疼痛や感覚鈍麻、膨隆や皮膚の菲薄化、感染等の随伴症状が見受けられ、多くは時間と共に悪化の一途を辿ります。万一、その様なことがあれば緊急性があると思われるので日本国内の信頼のある医院で診察を受けてみて下さい。

尚、治療には応急処置と根治療法とがありますが、二次感染予防や菲薄化の進行を防止する・異物を抜去するのが応急処置だとすると、根治療法には抜去後の拘縮や硬化・変形やデッドスペースを治す目的に合致する手段が必要です。

当院なら表面に傷をつけず、他院のものでも異物は原則完全クローズ法で抜去します。尚、メッシュ抜去後のデッドスペースを埋めるためには、シリコンやゴアテックス、耳介軟骨は選択されない方が宜しいでしょう。当院なら6ヶ月以上経過すれば自己組織になる人工真皮で補います。これは被膜拘縮も石灰化も起こしません。万一の抜去の場合はどうぞ下記の症例をご参考になさって下さいね。

https://clinic-nine-fields.com/column/category/face/nose-mouth/

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