鼻先の感染疑い
鼻中隔延長、鼻尖形成、耳介軟骨移植をして約1か月ほど経ちました。
術後2週間過ぎても引かなかった鼻の赤みは少し減り始めましたがまだまだ赤いです。
その赤い部分なのですが、以前は硬くとんがっていたのに、今は触ると凹んでしまうのではないかと思うほどブヨブヨしています。
執刀医に相談したところ抗生物質を処方してくれたのですが飲むと鼻先がピリピリします。
これは薬が効いてるということですか⁇
また、感染しているからピリピリするのですか⁇
術後鼻先がブヨブヨになった話を聞いたことがなかったため不安です。
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(2022-03-19)
初めまして。医療法人美来会 Kunoクリニックの九野です。
ななさんの写真を拝見致しました。
一般的に、耳介軟骨移植による鼻尖形成術後では様々な術後変化が生じます。例えば、1ヶ月以内の早期なら血腫・感染・挿入軟骨の位置異常・線維化による硬化や変形、そして移植軟骨の壊死等です。
また、鼻尖部は元々血流が毛細血管網の末端のため乏しくて、術後に再血流開通(剥離手術や術後の過剰圧迫等により一度阻血になった後に毛細血管網が増殖するリアクション)も生じ得ますが、それが上手くゆかないとやがて鼻尖末端皮膚組織の壊死を発症することも稀にございます。尚、抗生剤服用後の「鼻先のピリピリ感」は、普段よりも阻血や一時的血流過多によって、抗生剤のToxic effectを敏感に感じやすくなっているのかも知れません。
ななさんの場合、術後約2週間後に発赤のピークが過ぎたものの、「硬くとがった」状態から「ブヨブヨした」状態に変化したことから、考えられる原因は
一、鼻尖部皮下に生じたミニ血腫が吸収された
二、鼻尖部に挿入された耳介軟骨片の先端が(一部壊死等により)崩壊して、被膜拘縮等によって遷移した
三、鼻尖部の皮弁壊死が生じかけていた(今後の症状の変化に要注意です)
だと思われます。
感染なら、発赤やブヨブヨ感だけでは所見に乏しく、術後1-2週間以内に発赤や熱感の増悪、膿汁の鼻腔内または鼻尖部からの穿孔穿破等、穿刺排膿等の医学的な処置をしない限り閉鎖腔の感染層の自然治癒は可能性が低い方だと思われるから、総合的に診て感染は考え難いです。
しかし、上記の原因で最も気をつけなければならないことは、(医師でもこの写真からだけで見分けるのが難しいですが)「三」の鼻尖部の皮膚壊死の進行や穿孔です。鼻先の「ピリピリ感」が今度は感覚麻痺や冷感、発赤が白色または暗褐色~黒色変化に転じた場合には、担当医に緊急受診をお勧めします。
尚、万一壊死や穿孔した後の傷跡が目立ってしまう恐れがある場合でも「皮膚移植」をされると不自然なパッチワークの皮膚になりますので、当院ではお勧めしておりません。有効な代替法がございます。
九野広夫先生の鼻の整形の症例 (アフター)
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