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pcl素材のメッシュ糸の抜去、吸収後について

  鼻の整形

あー。 10代 女性

一年ほど前の2021年1月にpclでできたメッシュ素材のものを鼻筋に6本入れる手術をしました。当時は他の手術を希望していったのですが、こちらを勧められました。癒着や鼻の組織の変形のリスクの説明や知識がなかったため、現在後悔しています。似たようなケースでオステオポールの修正や注意喚起をよく見るのですが、この場合も危険でしょうか?手術後からトラブルなどはありません。また、この人工物を2年以上入れた場合は吸収が進みなくなるのでしょうか? 鼻先から鼻根にかけて入っているので抜去は不可能でしょうか?

1 名のドクターが回答

九野広夫

2022-04-03

249View

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1件の回答があります

1件目の回答

(2022-04-10)

初めまして。医療法人美来会 Kunoクリニックの九野です。

あーさんの場合は手術直後からのメッシュ素材に対するご不安の様ですね。ご指摘の通り、通常のメッシュなら人体に元々無い人工ポリマー体で構成された素材ですので異物応答反応が早晩に生じ、後々に被膜拘縮や石灰化等を来す恐れがありますが、pcl(ポリカプロラクトン)自体は生体酵素によって分解される素材です。

然しながら、周囲に線維性の被膜を形成することで、後々に変形を生じせしめることもございます。吸収が進行してからは、挿入物の完全抜去は困難になるでしょう。

鼻の変形や不可逆的合併症が無ければ、緊急抜去対象ではないと思われますが、どうしても抜去したい場合や御自身で判別し難い場合には、できるだけ早期に診察をされた方が宜しいと思われます。言いにくくても手術担当医に抜去してもらうのがよろしいでしょう。

但し、形成外科専門医でもレントゲンを撮ってくれるところでも、決してOPEN法ではしないことをお勧めします。更に、抜去するだけの場合、デッドスペースができることにより変形や左右差等の問題が生じることも考えられます。

尚、メッシュ抜去後のデッドスペースを埋めるためには、シリコンやゴアテックス、耳介軟骨は選択されない方が宜しいでしょう。当院では6ヶ月以上経過すれば自己組織になる人工真皮で補います。これは被膜拘縮も石灰化も起こしません。


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