糸リフト，ヒアルロン酸施術後のダメージ

KUNOクリニック　 麻布院　クリニックナインフィールズ総院長

九野広夫男性

行った施術の口コミ

 2件

3.22

ドクター相談室回答数

 1282件

他院修正専門Clinic Nine Fieldsの九野です。スレッドリフトの術後1週間の経過ですので、麻酔の腫れは引き、内出血の痕跡が少しだけ残っている状態ですね。ヒアルロン酸注入の影響が多少あるとしても、りんさんの頬輪郭線には、明らかな不自然な段差が見受けられますね。頬の過剰牽引と余計なヒアルロン酸注入による「凸凹」も複合的に生じていることがお写真と文面からも伺えます。

主たる原因は、リフト糸挿入層および牽引度合いのミスマッチ手術だと思います。リフト糸は不足しても挿入しすぎてもダメですが、挿入層や牽引具合が適切でないとその様な合併症を生じます。リフト糸の挿入にはART（無駄がないこと）のセンスとオーダーメイドデザイン性が問われ、特段の技術を要します。

加えて「コメカミから糸が透けて見えてきている」とあるので、浅側頭筋群（或いはその支配領域の神経系に及ぶ栄養動脈分岐にまで跨っていることもありますが）、かなり浅層で吸収糸がフックされている可能性があります。食事や入浴後の血流増大時等に動脈の怒張等に伴って、こめかみあたりのズキズキした（治らない）痛みが生じた方もいらっしゃいます。

挿入されたリフト糸の多くはフェザー系の糸であるために、挿入直後であっても完全抜去は困難（実質不可能）でしょう。仮に刺入点から糸断端が見つかったとして、抜去しようとした際にcogと組織が頑強に絡んでいるため、牽引力で糸がたやすく切れてしまうだろうからです。また、ご指摘の通り上手く修正しなければ皮下から筋膜に至る組織の挫滅もあり得ます。

一方で「糸を緩める」とはいっても、担当医ですらうまくきちんと治せないことも多いでしょう。挿入層にもよりますがリフト糸がフェザー糸の場合、挿入経路のほぼ全ての範囲でコラーゲンチューブが形成されつつあるので、1点を緩めても局所の痛みや凸凹に対しては、一気に解除することが難しいからです。

他院ではメスを用いなければ（切開しなければ）摘出できないと返答されるところもございますので、傷跡が残る施術にはくれぐれも御用心して下さい。経過後にも治らなかった場合や、御担当医でも治せなかった場合には専門家の当院にご相談下さい。当院での治療法は、メスを用いず各部位針孔1点で過剰牽引を解除する方法を用います。

九野広夫先生のフェイスリフト手術の症例 （アフター）

九野広夫先生がいるクリニック

KUNOクリニック　 麻布院　クリニックナインフィールズ

3.23

 

東京都 港区 | 六本木 駅 徒歩9分

このクリニックでカウンセリング予約