これはピンチノーズでしょうか。

Kunoクリニック 梅田院総院長

九野広夫男性

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医療法人美来会Kunoクリニックの九野です。まりんさんのお写真とメッセージを拝見しました。所謂ピンチノーズの定義は多少の曖昧さを許容しますが、文字通り「鼻先を摘まんだ様な形に見える鼻」のことで、美容整形（形成）手術後に、鼻尖を過剰縮小or尖らせられた場合に形容されて用いられるのが一般です。加えてまりんさんの場合、「小鼻の括れた線」も大蒜の房or胡坐鼻状に不自然にお感じになられているということは、術前はこの写真程目立った線はなかったということでしょうね。

鼻尖形成３Ｄ法は、私がこの広場の相談コメントを始めた2022年3月から数えて、御周知の通り術後トラブル件数が最も多い術式の一つであり、問題の程度も（不可逆的で担当医が治せない程）深いものが多いです。

まりんさんが仰る「ピンチノーズ」も「括れ線」も、通常の小鼻縮小術では（それらを治す目的で開発された手法ではないため）改善するとは考え難いですが、特殊な技術や工夫をすれば（少なくとも当院では同様の症状を改善させた自験例があります）、改善は見込めます。

何れにしても形成外科医でも鼻の専門医でも、絶対にOPEN法ではしないことをお勧めします。傷跡が醜く目立ち、元々ピンチノーズであった場合には穿孔や壊死のリスクが高くなることが予想されます。鼻尖部を糸で縛る鼻尖縮小も鼻尖軟骨が割れてやがて変形や硬化をきたす恐れが高く、更に悪化する可能性が高いためお勧めしません。小鼻縮小も外側切除式はNGです。これ以上耳介軟骨やシリコンやゴアテックス等の異物も決してお勧め致しません。

治療法ですが、括れ線のサイド側のみ移植軟骨の不要部分（or壊死を起こしている軟骨組織）だけトリミング除去をする方法、またピンチノーズを軽減させるためにシリコンプロテーゼ抜去を御検討の際、元々の鼻の形状が歪むか想定以上に低くなりそうな場合や鼻尖をもっとナチュラルに再形成されたい場合、或いは括れ線を確実に浅くしたい場合などには、（6か月前後で自己組織になる）人工真皮で置換または裏コーティングする方法もございます。

当院では他院術後の失敗や諸症状を改善することに特化した技術で全例完全CLOSE法にて鼻の修正を専門にしています。主訴の症状が治らなかった場合や、過去の御担当医でも治せなかった場合には、改めて当院にご相談下さい。当院には東京麻布の分院もございます。

九野広夫先生の小鼻縮小術の症例 （アフター）