鼻の穴の負担を最小限で骨切り幅寄せが可能かどうか。

KUNOクリニック　 麻布院　クリニックナインフィールズ総院長

九野広夫男性

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美容外科専門医・他院修正Clinic Nine Fieldsの九野です。りえさんの御希望は確かに原理的には可能だとしても、それと引き換えに被る「傷跡」の問題は生涯続いてしまうでしょう。「皮膚の表面のみで骨切り」手術をするためには、それ専用の器機を挿入するための切開幅が少なくとも両側に数センチずつ必要になります。せいぜい術後数日間の「鼻出血」のリスクと、生涯残る「傷跡」とは、本来ならリスクの次元が釣り合いません。

りえさんが日ごろ「鼻血が出やすい」という原因に関しては、誘因が何であっても（無論、他の原因もありますが）恐らく両側鼻中隔粘膜付近の「キーゼルバッハ部位（鼻出血の好発原因部位）」という動脈網からの易出血性だと思われます。従って、通常の骨切幅寄せ手術の際は寧ろその該当部位には傷をつけずに済む筈です。

相当経験を積んでいる外科医なら、鼻腔内の体毛をcutした状態で診察すれば出血しやすそうなところには傷をつくりませんし、それでも出血は必ず伴うものなので止血操作も何重に対策をとって手術に臨みます。

りえさんのコメントを読み解くと、決して「傷跡を残したい」のではなく「鼻出血が不安」なのですから、生涯に亘って目立つような瘢痕は不本意でしょうね。術後の「鼻出血問題」は、それ程心配には及びませんので、今一度お考え下さい。

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