出産時の会陰縫合がうまくいかず、傷口が開いたまま治ってしまいました。
出産してから5年経過しています。
肛門まで開いたままになっています。
小陰唇の黒ずみや大きさも気になる為、一緒に手術したいのですが、同時にできるものでしょうか?
会陰の文字がどこの病院にもなく、産婦人科に行くしかないのでしょうか?
出産時は抜糸がなかったので、傷口が開いたままになってしまったと思うので、抜糸ありにした方が綺麗になおりますか?
あと、黒ずみは綺麗になるものでしょうか?
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(2019-01-07)
あんぬクリニック 舩津 あんぬ です。
会陰再建と小陰唇縮小手術、同時に可能ですがクリニックにより方針も異なりますので受診先にお尋ねください。
縫合と抜糸、傷の具合についてほぼ同じQ&A をしておりますが、
外陰部手術後の縫合とその後の経過について現在主に行われているのは、
1)創縁をあわせて外表部で縫合する
①溶けない糸で縫合し抜糸する
②溶ける糸で縫合し、特に抜糸せず溶けるのを待つ
③溶ける糸で縫合しつつ、適時に抜糸する
2)皮膚外表部を縫合しない
④皮膚内部で創を合わせるように縫合するが、外表部は縫合せずに医療用皮膚ボンドで接着する
などが考えられます。
糸の種類、太さ、縫い方、結び方、締め方、抜糸の有無、抜糸までの日にち、また十分な止血など多くのファクターが傷の出来上がりに関与してきますので一概にどの方法が一番良いと決めるわけにはいかず、それぞれの先生の習熟度、見解により好みの施術法・お薦めも異なるでしょう。
ただ一番言えるのは、雑な手術をされれば当然汚い結果になりますので、慣れた手術法で自信を持って丁寧に繊細に手術していただけるかということの方が大事です。
私は、糸がついている間の違和感、抜糸のしやすさ、抜糸に来院できない場合の対応も可などの観点から、基本的には溶ける糸で縫合し適時に抜糸する方針をお薦めしています。
外陰部については他部皮膚と異なり、丁寧な手術をすれば抜糸せずに溶ける日にちを待っても最終的にはほとんど目立つ傷にはなりません。
最近では皮膚ボンドの使用を謳うクリニックも増えているようですが、やはり創縁をきっちり癒合させ難いこと、皮膚ボンド自体がもともと皮膚粘膜境界部・蒸れる部位・擦れる部位への使用を薦めておらず刺激症状の可能性もあることから、当院では使用しておりません。
黒ずみについて、小陰唇辺縁切除デザインで一番色濃い部分がなくなりますので、全体的な印象はずっと明るくなります。
残った部分や大陰唇の黒ずみなど気になる場合はフラクショナルレーザーやサーミバーなどで対応可能です。
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