糸リフト後の普通じゃない痛み

KUNOクリニック　 麻布院　クリニックナインフィールズ総院長

九野広夫男性

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他院修正専門Clinic Nine Fieldsの九野です。原因は、挿入層のミスマッチと過剰牽引だと思います。リフト糸は不足しても挿入しすぎてもダメですが、挿入層が適切でないとその様な合併症を生じます。

頬の激痛は、フェザー周囲にコラーゲンチューブがタイトに締まって固定されつつ、開口運動等によって瞬間的にフェザー（断端）が外れるときに生じる反動の関連痛かも知れません。挿入糸の断端が手術直後の位置から移動してしまうこともあり得ます。それが、口腔内粘膜の裏側から突き出ようとして口腔粘膜の膨疹状の膨らみとして自覚に至ることも時折ある合併症です。

想定される問題や（最悪のシナリオを含む）合併症がどうなるのか、万一生じた場合には医院にどうしてもらえるのか、担当医から具体的に術前シミュレーションで充分に説明がされていなければならない筈ですね。

担当医のデザインや予後イメージの共有不足、術式選択のミスマッチ、技能不足術後アフターケアの不徹底または術後合併症発症や再処置等が原因です。数週間～1ヶ月様子を見て下さいとしか言われないことも多く、その間に食事やメンタルの問題が解消されないため、結局十字架を背負わされるのは御本人だけの理不尽な結果になりかねません。

あべさんの場合表情筋群や三叉神経分枝にまで、リフト糸がフックされている可能性があります。コメントからは口腔内に露出していることも充分に考えられます。食事や入浴後の血流増大時等に動脈の怒張に伴ってこめかみ～口腔周囲のズキズキした痛みや開口障害等が生じ得ます。術前から説明を受けていないのでしたら、担当医自身が「治し方が判らない」という可能性もあるでしょう。

糸リフトの過剰牽引や誤挿入の治療法は、美容医療業界で確立しているわけではないため、「メスで切開して糸を除去しなければ治せません」と、高額請求され結局治らなかった方もいらっしゃると伺います。リフト糸は一般的にらせん状のcogが強力に挿入レイヤーの周辺組織にかかるため、抜去するのが困難です。また、糸本体が溶けても周囲のコラーゲンチューブが残存していれば1年以上も症状が一部継続してしまうこともあり得ます。

経過後にも治らなかった場合や、御担当医でも治せなかった場合には、当院にご相談下さい。当院での治療法は、断端抜去またはメスを用いずに過剰牽引の解除する方法などです。

九野広夫先生のフェイスリフト手術の症例 （アフター）

九野広夫先生がいるクリニック

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