i型プロテーゼ挿入後、鼻先が赤いです

KUNOクリニック　 麻布院　クリニックナインフィールズ総院長

九野広夫男性

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美容外科専門医、他院修正専門Clinic Nine Fieldsの九野です。りささんのお写真を拝見しましたが、ニキビや面疔等の「感染」を疑うには、発赤のみならず局所熱感・腫脹・膿汁漏出・疼痛の悪化等、時間経過で悪化の一途を辿る随伴症状が生じる筈です。

通常術後数日～7日以内に生じることが多いため、術後9ヶ月経過してからの発赤は、「感染」よりも（勿論完全否定はできませんが）寧ろ、鼻尖軟骨片の破損やシリコンプロテーゼ断端の物理的圧排による周囲組織の線維化・硬化・血流不全のリバウンドで生じる末梢血管増生が最も考えられます。

例えば、手術時や術後経過して殴打する等何らかの原因で鼻尖軟骨に亀裂が入り、割れた軟骨片が中から突き出る様な（稀な）ケースもありますが、少なくとも鼻の形成手術歴がある方には可能性があります。

一方で挿入したシリコンがI型だからこそ、術後月単位で進行する被膜拘縮等により次第に中で位置がずれてきて、シリコン断端がその発赤部位のすぐ裏にデビエーションしていることもあり得ます。

1ヶ月以上経過しても治らない鼻尖部の慢性発赤に関しては、部位や原因それぞれ多少異なりますが、下記HPの症例と同様のメカニズムによるものと思われます。検索のアドレス欄に下記アドレスをコピー＆ペーストして頂ければそれらの症例をご覧になれます。

https://clinic-nine-fields.com/column/revisions-nose05/

https://clinic-nine-fields.com/column/nose-12/

りささんの実際の鼻を診察させて頂かなければ具体的な治療方針は申し上げられませんが、当院では完全クローズ法にてオーダーメイドで鼻専門医や形成専門医の他院修正を承り、過去全例良好な結果を得ています。

シリコンおよび壊死軟骨や異常組織を除去し、欠損した鼻尖部デッドスペースに対して人工真皮（Sure Derm）に置換すれば慢性発赤も治ると思います。尚、この人工真皮は挿入後何年経っても被膜拘縮や石灰化は生じません。宜しければ当院無料専門外来カウンセリングにお越し下さい。

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