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予定外線、予定外重瞼線について


先日、二重全切開+眼窩脂肪除去、ROOF除去、皮膚切除、他院糸抜去の施術を受けました。

施術翌日の朝、写真のように切開線の上にヘコミ?くぼみ?のような線が出現してシワっぽくなってしまいました。

執刀医にこれは予定外線でしょうか?と問い合わせたところ、予定外線ではないのでご安心ください。腫れが引いてくると自然に消失します。とのことでした。

①本当に予定外線ではないのでしょうか?

②この窪みのようなものは本当に消失するのでしょうか?

③瞼の上にヒアルロン酸や脂肪を注入することはリスクがかなり高いそうなのでしたくありません。となると、このままこのヘコミが消失しなければずっとこのままの目で生きていかなければならないのでしょうか…?

現在ダウンタイム3日目ですが、毎日不安で不安で仕方ないです。ちなみに、執刀医は美容外科専門医(JSAPS)、形成外科専門医の方です。

1 名のドクターが回答

九野広夫

2023-02-20

504View

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1件の回答があります

1件目の回答

(2023-03-23)

他院修正専門Clinic Nine Fieldsの九野です。サンリオさんのお写真を拝見する限り、重瞼線とまつ毛の間の組織がまだ、腫脹によってうまく陥凹部に収納され切っていない様に見受けられます。腫れが完全に引くまで待ってからの判断(必要時には修正のデザイン)をした方が無難でしょう。

ですが、不必要な全切開とROOF除去をされてしまっていること、および右上眼瞼の目尻に向けて見られる「段差」があるため、サンリオさんが現時点で気になられている「上眼瞼のヘコミ」が自然軽快する確実な保証がないばかりか、傷跡が瘤(肥厚性瘢痕)になる・喰込む・不自然なガタガタしたラインや多重ラインになる・開閉眼障害になるなどの問題が幾許か残る公算が高いでしょう。典型的合併症ですね。

JSAPS認定の形成外科医だからこそ伝統的な切開や切除法になまじ自信があるだけに、実はこの種の問題の根が深いのだと思います。先天奇形や外傷の治療向けの皮弁術などから派生した切開や切除技術、皮弁術や眼瞼下垂手術等は、それ自体が進化していても宿命的な欠陥や限界が内在しているため、多くの形成外科医はそこから抜け出せていません。
全切開を伴う手術では、皮下浅層から挙筋に至る深層迄の組織間に、ミクロレベルの線維化(創傷治癒過程で万人に起こる傷の修復現象の一つ)が多発的に生じます。一日数千回も瞬きをする(滑らかな)動的機能を持った上眼瞼全幅にメスを入れると、どんなに慎重で経験豊富な名医でも瘢痕治癒過程で生じる線維化や硬化、癒着、切断筋の萎縮、皮膚や真皮の厚みの差、開閉眼の動きの自然さ等を㎜単位で予測することは人間業である以上、絶対に不可能です。

合併症を完全に制御できないにも拘わらず、大抵の担当医は事後的に「数ヶ月様子を見て下さい」「瘢痕が馴染むまで約1年かかります」「合併症とはこんなものです」と述べるに留まります。そして不具合や合併症が重篤または治らない場合に多くの外科医が選択する方法が、再度「全切開」を伴う術式です。担当医が名医であってもロシアンルーレット以上の確率で危険です。

皮膚移植、脂肪やヒアルロン酸等の注入、レーザー照射等は最早人体実験です。これらの方法で上手くいく訳がありません。当院の技術なら全切開をせずにサンリオさんの諸症状を治すことができます。詳細はHPをご覧下さい(当院には大阪梅田本院もございます)


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