眼瞼下垂手術を受けると目が閉じられなくなるか否か
関西の形成外科にて,一重の厚ぼったい睨みつけているような瞼で,瞳孔の半分が隠れるため明らかな眼瞼下垂症と診断されました。
そこで,希望するなら保険適用で切開法での手術が可能と説明を受けました。その執刀医は他院から紹介も多く,実績豊富で術後経過写真も拝見できて安心したため,予約を取りました。
以前から上のまつ毛が目に入ったり,上部の視野が狭く感じたりしていたので,そのようなことが改善されるなら好ましいと思いました。
しかし,都内の複数の眼科で,眼瞼下垂症であることは間違いないが,もともとドライアイが強く,手術を受けると目が閉じられなくなるために,さらにドライアイが悪化する旨の説明を受け,手術は慎重に考えたほうが良いと言われました。
まばたきも,無意識にするものは上瞼が下瞼にピッタリつかなくなること,就寝時は半目をあけているような状態になることの2点を強調して説明されました。結果的にドライアイがさらに酷くなるデメリットがあるとのことです。
美容外科の標榜もある形成外科(保険適用)での眼瞼下垂手術で,目が完全に閉じられなくなることはどのくらいの割合で起こるのでしょうか。就寝中に目が薄く開いてしまい,乾燥して起床時に目が充血してしまうようになるのでしょうか。
執刀医の力量も大きいとは思いますが,目が閉じられなくなると聞いて心配になり,先生方の患者様の中にも,そのようなことが多く出てくるのでしょうか。
教えていただきたく存じます。より多くの先生方からのご回答のほど,何卒宜しくお願い申し上げます。
1 名のドクターが回答
1件の回答があります
1件目の回答
(2023-03-15)
美容外科専門医Clinic Nine Fieldsの九野です。保険診療や一部の美容整形・形成外科での眼瞼下垂治療手術では全切開を伴う「挙筋短縮術」や「挙筋前転術」しかありません。
しかしながら全切開した皮下の浅層から挙筋に至る深層までの間の組織に、ミクロレベルの線維化(創傷治癒過程で万人に起こる傷の修復現象の一つ)が生じるため、二重ラインがガタガタになる、瘢痕が硬くなる、引き攣れる、コブができる、目の形に左右差が生じる、瞼が閉じれなくなる(兎眼)、その結果ドライアイになる、却って瞼が開きづらくなる(医原的眼瞼下垂)、瞼が開きすぎて三白眼になる、睫毛が挙がらないか中央だけ過挙上・過矯正となって三角目や上方三白眼になる、慢性的な頭痛が生じる等の合併症、問題点、後遺症がしばしば起こります。
そうなると「できるだけ安く・安全に」済ませるつもりがそうはいかなくなってきます。
眉下切開も上眼瞼タルミ切除術も、瘢痕が目立つだけではなく、眉毛の永久的脱毛や上眼瞼の不自然な形状および開閉眼障害を来すリスクが高い手術なので、当院ではNG指定しています。この手法そのものに限界と欠陥があるのです。
そんなリスクが高いにも拘らず、当事者である担当外科医でさえその程度までは予測ができないのです。一日数千回も瞬きをする上眼瞼にメスを入れると、どんなに慎重な名医でも瘢痕治癒過程で生じる線維化、癒着、切断筋の萎縮、皮膚や真皮の厚みの差、開閉眼の自然さ等を㎜単位で予測することは人間業である以上、絶対に不可能です。
それならばいっそ、全切開せずに眼瞼下垂を治すことができればいいのではないでしょうか。実は当院に個別オーダーメイドデザインを徹底して技術の工夫をした独自の4D(立体構造+動的時間次元)新技術があり、どんな瞼構造の眼瞼下垂(と言われている)の方々も治療可能です。腫れのため一時的に閉じにくくなったとしても、この技術なら閉眼障害は後遺障害になりません。詳細は下記眼瞼下垂の新基準クライテリアをご参照下さい。
https://clinic-nine-fields.com/column/gankenkasui-00/
タクトさんにとっていちばんリスクが少なく、閉眼障害を伴わずに眼瞼下垂を治せる方法は、4D新挙筋法(必要時脱脂や目頭切開)だと、過去様々な症例実績と自信をもって申し上げます。
九野広夫先生の目・二重整形の症例 (アフター)
九野広夫先生がいるクリニック
関連するほかの相談
目・二重整形のおすすめコンテンツ
編集部のおすすめ!
あなたも無料で相談してみませんか?
ドクター相談室
美のお悩みを直接ドクターに相談できます!
696人のドクター陣が72,000件以上のお悩みに回答しています。
目・二重整形のほかの相談
目・二重整形に関連するクリニックを探す
検索条件
目・二重整形
まぶたの脂肪が厚い人向け、眼瞼下垂手術、二重切開、両目