埋没抜糸後のドライアイ
埋没けんばん法の抜糸を4週間くらい前にしたものです。抜糸してから酷いドライアイになってしまって、症状は、瞬きすると音が鳴る、瞼と眼球がくっつく感じがする、目の乾きがひどい、目薬を差してもすぐ乾くです。自分でも沢山調べて、けんばん法でも、ミュラー筋に影響がでたとかマイボーム腺の脂が出る為の組織が阻害されたなどがあるそうです。
埋没抜糸は、瞼の皮膚を裂いたりするのでその影響が出ているのか自分でも分からず質問しました。
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1件目の回答
（2022-06-20）
他院修正専門Clinic Nine Fieldsの九野です。「埋没さん」さんの主訴の原因については幾つか考えられます。（診察はしていませんが、過去他院修正の症例と照らし合せると）
先ず、瞼板法の埋没糸が抜糸し切れずに一部残存している可能性があります。
次に、挿入糸周囲の結膜面で線維化や瘢痕が慢性化し、瞼と眼球の間に間隙ができてしまい、滑らかなフィット機能が損なわれている可能性がございます。そしてそのleasionで一部瘻孔もしくは漿液の漏出があるために「瞼と眼球がくっつく感じ」があるのではないかと思われます。
涙嚢が損傷されていなくともその粘稠な漿液によって、ドライアイの症状が出ている可能性も考えられます。何れにしましても、次の治療の第一歩は、結膜面からの残存糸の露出が無いかどうかの確認と、残存糸が無い場合の結膜面損傷の程度の確認からでしょう。
何れにしても、最近CMでもファッション化された安易な二重埋没（瞼板）法による合併症の被害者が増加の一途を辿っていますので、注意を喚起致します。
残存糸の露出がある場合には糸が見つかり抜去すれば快方に向かうことが多いと思われますが、露出糸が無い場合の症状継続なら、難治性だと思われます。多くは点眼薬で快方に向かうと思われますが、再生医療で用いられる上清液の点眼等が有効かも知れません。詳しくは当院に御来院された場合に御説明致します。
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